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IMEの変換候補リストをカスタマイズする

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デジタルアドバンテージ 正木 理絵子
2005/05/21
 
対象ソフトウェア
IME Standard 2002
IME Standard 2003
対象OS
Windows XP
Windows Server 2003
Windows XPには、かな漢字変換システムとして「Microsoft IME Standard 2002」が標準搭載されている。
MS IMEで変換候補を表示させると、使用しない単語が候補に上がっていることがある。
そのような単語は候補リストから外してしまうことができ、一度外してしまった単語も辞書ツールを使えば元に戻すことができる。
 
解説

 Windows XP/Windows Server 2003には、かな漢字変換システムとして「Microsoft IME Standard 2002(以下MS IME)」が用意されている(Office 2003を導入するとMS IME 2003を利用することも可能)。日本語入力には欠かせないかな漢字変換システムであるが、時として、望まない変換結果になることがある。変換用の辞書には、ユーザーの意図とは関係なく、さまざまな用語が登録されているからだ。例えば「稼働」と「稼動」のように、同じような意味を持つ別の単語(表記)がすべて列挙される。本来ならばどちらか一方だけを使うようにするべきであるが(いわゆる「校正」や「用語統一」などで行う作業)、変換候補として表示されると、間違って確定してしまうことがある。そういった単語は、候補リストから外すことができると便利である。

かな漢字変換時に表示される候補リスト
本来は「稼働」と入力するつもりでも、このように候補が一覧表示されると、誤って「稼動」のほうを選択してしまうことがある。

 また単語の区切りなどを間違って変換・確定し、以後それが学習されてしまった場合でも、変換候補から除外できると便利である。


操作方法

候補リストから単語を外すには

 文字を入力して変換キーを2回以上押すと、変換候補の一覧が表示される。このリストの中に、使用しない単語が含まれていると、誤って入力してしまうなど、かえって迷惑な場合がある。そのような場合は、[変換]キーを何度か押して外したい単語を選択し、[Ctrl]キー+[Delete]キーを押す。すると変換候補の一覧から削除するかどうかを問い合わせるメッセージが表示されるので、[はい]を選択する。

表示された文字変換の候補リスト
[変換]キーを押しても適当な文字に変換されないときは、再度[変換]キーを押す。すると、変換文字の候補リストがドロップダウン表示される。このリストの中に必要のない単語があるなら、[変換]キーを何度か押して選択するか、[↑][↓]キーで選択する。そして、その状態で[Control]+[Delete]キーを押すと、その単語はリストから外される。
  文字を入力して変換キーを2回押すと、ドロップダウン表示で候補リストが表示される。
  リストから外したい単語を選択状態にし、[Control]+[Delete]キーを押す。
  すると、確認メッセージが表示されるので、[はい]をクリックするか、[Y]キーを押す。

 上記の手順で、いったんリストから外した単語でも、また変換候補のリストへ戻すことができる。

削除した候補を復活させる

 いったんリストから外した単語をまた変換候補に加えるためには、MS IMEの辞書ツールを利用する。

 辞書ツールを起動する方法はいくつかあるが、一番簡単なのはMS IMEツール・バー(言語バー)上にある[ツール]アイコン(道具箱のアイコン)をクリックし、ポップアップ・メニューから[辞書ツール]を選択する方法だろう。もしくは文字入力中に[Ctrl]+[変換]キーを押してMS IMEのポップアップ・メニューを表示させ、そこから[辞書ツール]を選択してもよい。

 これ以外にも、MS IMEのツール・バーの[入力方式]にカーソルを当て、クリックする方法もある。これを実行すると、ポップアップ・メニューが表示されるので、その中から[プロパティ]をクリックする。

MS IMEツール・バー(言語バー)
MS IMEツール・バー(言語バー)の[入力方式]にカーソルを当て、クリックすると、ポップアップ・メニューが表示される。
  MS IMEのツール・バーの[入力方式]にカーソルを当て、クリックする。
  ドロップダウンリストから[プロパティ]を選びクリックする。

 次に[Microsoft IMEスタンダードのプロパティ]ダイアログボックスが表示されるので、[辞書/学習]タブをクリックし、[ユーザー辞書]の覧から[辞書ツール]のアイコンをクリックする。

IMEパッドのプロパティを表示する
IME辞書のツール・バーを右クリックすると、メニューのリストが表示される。[プロパティ]をクリックすると[Microsoft IMEスタンダードのプロパティ]のダイアログボックスが表示される。[Microsoft IMEスタンダードのプロパティ]のダイアログボックスが表示されたら、タグの中から[辞書/学習]のタグをクリックし、[ユーザー辞書]の覧に表示された[辞書ツール]のアイコンをクリックする。
  [辞書/学習]をクリックする。
  [ユーザー辞書]の覧にある[辞書ツール]のアイコンをクリックする。

 [Microsoft IME辞書ツール]を起動して[単語の一覧]を表示させると、ユーザーが登録した単語の一覧に混じって、[品詞]部分が[抑制単語]となっている語がいくつか見つかるはずだ。これが、先ほどの操作で候補リストから除外された単語である。つまり辞書から完全に削除されたわけではなく除外されただけである。

 この抑制単語を選んで[Del]キーを押すか、[編集]メニューの[削除]を実行する。すると抑制は解除され、元通り変換文字の候補リストに表示されるようになる。End of Article

辞書ツールに登録された抑制単語の一覧
Microsoft IME辞書ツールのダイアログボックスが表示されたら、[単語の一覧]タブを選択する。すると、リストから登録を外した単語が「抑制単語」という品詞に分類されて表示されているので、ここから削除すればよい。
  [単語の一覧]をクリックする。
  [読み]の順に単語が並んでいるので、一覧の中からリストへ戻したい単語を選びクリックして反転表示させる。[Shift]や[Ctrl]キーを使って同時に複数選択することも可能。
  ツール・バーのアイコンから[削除]のアイコンをクリックするか、[編集]メニューの[削除]をクリックすると、この単語一覧から削除される。
 
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