Windows TIPS
[User Interface]
  Windows TIPS TOPへ
Windows TIPS全リストへ
内容別分類一覧へ

ヘルプ画面を別ウィンドウで開く方法

解説をスキップして操作方法を読む

デジタルアドバンテージ 打越 浩幸
2005/09/17
 
対象OS
Windows XP
Windows Server 2003
ヘルプとサポート・センターでは、Windows OSの標準ヘルプ・ファイルだけでなく、サポート技術情報も一括して検索できる。
だが1度に1ページずつしか表示できないし、ページ内検索などもできないので、使い勝手はよくない。
[Shift]キーを押しながら検索結果の一覧をクリックすると、情報が別ウィンドウで開かれ、同時に複数ページの内容を閲覧するのが容易になる。
 
解説

 Windows XPやWindows Server 2003では、それ以前のWindows 2000などと比べるとヘルプやシステム管理ツール、利用ガイド情報のページなどが一新され、新しく「ヘルプとサポート センター」というアプリケーションに統合されている。このアプリケーションの左上部には検索文字列の入力用テキストボックスが用意され、ここに探したい情報のキーワードを入力して検索を実行すれば、ヘルプ・ファイルだけでなく、マイクロソフト社の提供しているサポート技術情報からも検索が行われ、その結果が表示される。

ヘルプとサポート・センターにおける検索結果の表示
ヘルプとサポート・センターで情報を検索すると、Windows OSにインストールされているヘルプ・ファイルだけでなく、マイクロソフト社のサポート技術情報サイトからも情報を検索して表示する。
  検索したいキーワードをここに入力する。
  これをクリックするか、[Enter]キーを押すと、検索が始まる。
  検索結果の一覧がカテゴリ別に表示される。
  ヘルプに登録されたキーワードと一致する場合はここに表示される。
  ヘルプ・テキストの本文中からフルテキスト検索した結果の一覧。
  マイクロソフト社のサポート技術情報からオンラインで検索した結果。
  これをクリックすると、右側のペインにその情報が表示される。
  表示されたサポート技術情報。

 左側ペインに表示されている検索結果には、[キーワードに一致]や[本文中で検出][Microsoft サポート技術情報 (KB)]といったカテゴリがあるが、これは、情報をどこから検索したかを表している。例えば3つめの[Microsoft サポート技術情報 (KB)]とは、マイクロソフト社の提供しているサポート技術情報のページから検索した結果を表している。各カテゴリの下には、検索結果の一覧が列挙されており、これをクリックすると、右側のペインにそのWebページの内容やヘルプ・ファイルの内容などが表示される。

 このシステムは、さまざまな情報をまとめて取り扱うことができ、とても便利である。だがヘルプ・システムで例えばサポート技術情報のページの内容を詳しく見ようとした場合、1つだけ大きな不満(問題)がある。それは常に1つのページしか見ることができないということだ。検索結果には複数の情報ページが列挙されているのだが、別のリンクをクリックすると、常に右側ペインに表示されてしまい、最初に見ていたページは消えてしまうのだ。サポート技術情報のような複雑で情報量も多いページは、可能ならば同時に複数のウィンドウを開き、並べたり、相互に切り替えたりしながら見比べたい場合が多い。実際には、これはマイクロソフトのサポート技術情報サイトのWebページの内容がそのまま表示されているのだが、これらのページは、通常ならば同時に複数のブラウザ画面で確認することがほとんどであろう。

 本TIPSでは、この制約を回避し、ヘルプとサポート・センターのウィンドウをマルチ・ウィンドウ表示する方法を紹介する。


操作方法

 ヘルプとサポート・センターで情報を表示しているウィンドウは、実際には(Windows OSのデフォルトWebブラウザである)Internet Explorer(以下IE)が表示している。このようなプリケーションでは、IEで使えるキー操作などがほぼそのまま有効である場合が多い。具体的には、検索結果のリンクを開くときに、単にマウスでクリックするのではなく、キーボードの[Shift]キーを押しながら、マウスでクリックすればよいのである。すると既存のIEのウィンドウではなく、新しくウィンドウを開いて、その中にWebページの情報が表示される。これはIEでリンクを右クリックし、ポップアップ・メニューから[新しいウィンドウを開く]を選ぶという操作に相当する。

へルプを別ウィンドウに表示させる
[Shift]キーを押しながらクリックすると、右側ペインではなく、別のInternet Explorerウィンドウが開き、そこに情報が表示される。この方法で、多数の情報ページを同時に見渡せるようになる。
  [Shift]キーを押しながらこれらの項目をクリックする。
  するとこのように、別のInternet Explorerウィンドウで表示される。
  表示されているページの実際のURL。
  元の右側ペインの内容はそのまま。

IEの便利なショートカット・キー(Windows TIPS)

 こうやって別ウィンドウでページを開くと、例えば[Ctrl+F]キーなどでページ内検索ができるとか(ヘルプとサポート・センター内ではこのキーは無効化されている)、そのページから別のページへ(通常のブラウザのキー操作などを使って)、簡単に移動できるなどのメリットがある。IEで利用できるキーボード・ショートカットについては、関連記事などを参照していただきたい。

 ところで、こうやってIEの別ウィンドウに表示されたサポート技術情報のページは、通常のページ(マイクロソフフト サポート オンラインから検索して表示する場合のページ)とは違い、メニューやほかのページへのリンクが含まれていない(フレームなし表示になっている)。そのため、ほかの場所へ移動するのは簡単ではない。これを通常のメニュー付きのページにするには、URLの最後にあるパラメータを手動で削除すればよい。

 例えばヘルプとサポートから別ウィンドウを表示させると、URLは次のようになっている。

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;875571&FR=1&PA=1&SD=HSCH

 これを修正し、最後にある「&FR=1&PA=1&SD=HSCH」を削除すると通常のWebページとして表示される。

http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;875571

ヘルプ・ファイルの内容を別ウィンドウで表示させる場合

 以上は、[Microsoft サポート技術情報 (KB)]カテゴリのページの場合であったが、[キーワードが一致][本文中で検出]カテゴリの場合は、同様の操作([Shift]キーを押しながらクリックする)を実行すると、レイアウトが崩れた(ように見える)ページが別ウィンドウで表示される。これは、もともとそのような表示をするために作られたページではないためなので、あきらめるしかない(図も正しく表示されない)。End of Article

ヘルプ・ファイルを別ウィンドウで表示させた場合
Windows OSのヘルプ・ファイルは、もともと独立したWebブラウザ・ウィンドウで表示できるようになっていないため、このように表示レイアウトが崩れてしまう。だが情報をざっと確認するだけなら、これでも役に立つだろう。
  表示されている実際のファイル。
  Windows XP SP2ではこのようなセキュリティの警告ダイアログが表示される。
  情報がブロックされたというダイアログ表示。[OK]を押して先へ進む。
  図は表示できないし、本文のテキスト文字サイズも正しくないが、内容を確認するだけならあまり問題はない。
 
「Windows TIPS」


Windows Server Insider フォーラム 新着記事
@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)

注目のテーマ

Windows Server Insider 記事ランキング

本日 月間