Windows 2000 Insider/PC Insider合同特別企画
Windows XPの正体

Windows XP性能評価(1)
アプリケーション実行性能

1.ベンチマーク・テストを実施する前に

デジタルアドバンテージ
2001/11/30

 本稿では、Windows 2000とWindows XPの性能比較を行う目的で、編集部で独自に作成したアプリケーション・ベンチマーク・テスト・プログラムと、本格的なアプリケーション・ベンチマーク・テストとして著名な米BAPCo社のSYSmark 2001を使用し、性能評価を行った。

 SYSmark 2001は、Microsoft Office 2000(Word 2000やExcel 2000、PowerPoint 2000、Access 2000、Outlook 2000)やファイル・アーカイブ・ユーティリティのWinZip 8.0、ウイルス対策プログラムのMcAfee VirusScan 5.13、Adobe Systems社のグラフィック・アプリケーション(Photoshop 6.0、Premiere 6.0)、HTMLエディタのMacromedia Dreamweaver 4、アニメーション作成ツールのMacromedia Flash 5など、主要なアプリケーションを実際に使用し、長時間をかけて細部にわたりアプリケーション性能を調査する本格的なベンチマーク・プログラムである(BAPCo社のホームページSYSmark 2001のホワイト・ペーパー[英文])。米国のPC関連各メディアを始め、国内の各誌でもこのSYSmark 2001を使用してWindows XPの性能評価を行っているところは少なくない。非常によくできたアプリケーション・ベンチマーク・テストなのだが、いかんせん問題は、現時点で、Windows XPについては英語環境でなければ実行できないことと、(当然ではあるが)テストに英語版のアプリケーションしか使われないことである。

 これに対し編集部で自作したベンチマーク・テスト・プログラムは、Officeが持つスクリプト機能(Visual Basic for Application:VBA)を使って、典型的なアプリケーションの処理を簡単にシミュレートしたもので、前出のSYSmark 2001とは、テストに使うアプリケーションの種類や数という意味でも、細部にわたる組織的なテストという意味でも大きく見劣りするものだ。しかし少なくとも、日本語環境上で、日本語版アプリケーションを使ったテストを行うことができる。本稿では、この自作ベンチマーク・テスト・プログラムを中心として使い、SYSmark 2001は確認用として実施するにとどめる。

 以下、ベンチマーク・テストの結果についてご報告するが、元来、一連の処理をバッチ的に実行して時間を計測するというベンチマーク・テストでは、人間が使った場合の体感速度を厳密には定量化できない。また今回のテストでは、前提となっているベンチマーク・テストが、簡便に自作した限定的なものであることを念頭に置いていただき、あくまでも参考値としてご覧いただけるようにお願いしたい。

ベンチマーク・テスト環境:ハードウェア

 今回のテストでは、PCとして以下の2台を用意した。

  マシン1(ローエンド構成) マシン2(ハイエンド構成)
CPU Intel Celeron-733MHz Intel Pentium 4-1.9GHz
チップセット Intel 810 Intel 850
使用メモリ PC-100対応SDRAM PC-800対応Direct RDRAM
搭載メモリ 256Mbytes*1 256Mbytes
ハードディスク Ultra ATA/100対応のIDEハードディスク(20.4Gbytes/5400rpm) Ultra ATA/100対応ハードディスク(40Gbytes/7200rpm)
ファイル・システム NTFS NTFS
グラフィックス Intel 810内蔵(外付けバッファなしのUMAグラフィックス) NVIDIA GeForce2 Ti(64Mbytes DDR SDRAM搭載のAGPグラフィックス・カード)(デバイス・ドライバはNVIDIA Detonator XP v21.83を使用)
使用グラフィックス・モード 1024×768ドット 24bitカラー(75Hzリフレッシュ・レート) 1024×768ドット 32bitカラー(75Hzリフレッシュ・レート)
今回のテストで使用したPC環境
*1 「搭載メモリ・サイズ別性能テスト」では、64Mbytesから384Mbytesの間で搭載メモリ・サイズを変更してテストを実施している。

 マシン1(Celeron 733MHz)は、1年ほど前のローエンドからミッドレンジに位置付けられるPCで、現在でもWindows 2000などの現役マシンとして活用されていると想定されるモデルである。このマシン1は、既存のWindows 2000環境をWindows XPにアップグレードしようと考えているユーザーを想定して用意したものだ。

 一方のマシン2(Pentium 4 1.9GHz)は、原稿執筆時点(2001年11月末)で入手可能な最高スペックに近い構成である。プロセッサのベース・テクノロジから動作クロック、メモリ・インターフェイス、ハードディスク、グラフィックスなど、あらゆる面でマシン1の性能を凌駕している。こちらは、ハイエンド・マシンでのWindows XPの性能を知るために用意したものだ。

 マシン1とマシン2を比較すると、前者ではグラフィックス・モードが24bitカラーとなっているのに対し、後者では32bitカラーと異なっている。これは意図的に差をつけたものではなく、Intel 810内蔵のグラフィックス・チップでは、32bitカラー以上を選択できなかったための措置である(実際にはどちらもRGB各8bitカラーであり、同じ意味を持つ)。

ベンチマーク・テスト環境:ソフトウェア

 Windows XP環境としては、Windows XP Professionalをインストールし、基本的には特別なチューンアップ設定を行わずにデフォルトのまま使用した。なお、Windows XPの新ユーザー・インターフェイス(Luna)の負荷を調査するため、一部のテストでは、新ユーザー・インターフェイスの視覚効果をすべてオフにした「パフォーマンス優先」設定でテストを実施している。

 Windows 2000環境としては、Windows 2000 Professionalをインストールし、Service Pack 2を適用した。


 INDEX
  Windows XP性能評価(1)−アプリケーション実行性能
   1.ベンチマーク・テストを実施する前に
     2.Windows XP搭載メモリ・サイズ別性能テスト
     3.Windows 2000/Windows XP性能比較
     4. アプリケーション・ベンチマーク・テストの考察
     コラム: アプリケーション・ベンチマーク・テストの内容

Windows XPの正体


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