BtoB実用の最先端:RosettaNetとは?
── その仕組みと仕様を探る ──

新野淳一
@IT編集局
2001/3/20

なぜBtoBでRosettaNetなのか

 BtoB実現の最先端を行っている、といわれているのがRosettaNetだ。RosettaNetはインテル、IBM、シスコ、ソニーなど、主要なIT企業や電子機器製造企業の間でBtoBを実現するための標準化仕様を定める非営利団体であり、すでに同団体によって定められた仕様に沿って複数の企業間でのBtoBが実践されている。

 いわゆるBtoBと呼ばれるものの最大の特徴は、企業間で行われている取引の自動化にある。つまり、いままで見積書をファクスで取引先に送信し、受け取った見積もり内容を社内稟議で承認後、発注を出すといった、人間が介在して行っていた工程を、コンピュータによってできるだけ自動化するのだ。これにより、まず単純に人手を減らすコストダウンが見込める。と同時に、資材や部品を調達し、製造し、在庫管理をし、販売するというサプライチェーンをいままで以上に最適で、しかも素早く、ダイナミックに構築できる。もしくは、いままで硬直的だった販売チャネルを圧倒的に広げられるようになる。

 そのために必要なのが、自動化の基盤となるべき共通のルール作り、いわゆる「ビジネスプロトコル」だ。例えば、企業間でやりとりする情報における製品名の記述法、見積書や発注書のフォーマット、情報の有効期限、情報の受け取り確認の方法、さらに、通信方法やエラーが発生したときの処理、情報が届かなかったときの対応などなど。単にXMLでフォーマットを決めるだけでは、取引の自動化はできない。その手順と手段にまで踏み込んで詳細を合意しておかなければ、BtoBによる自動化は実現できないのだ。

 この記事では、RosettaNetがどのような標準を定めているのか、そしてその過程を見ていくことで、BtoBの実態の一端を明らかにしていく。

  「IT業界と電子機器業界が興したRosettaNet」

Index
BtoBの最先端:RosettaNetとは?
なぜBtoBでRosettaNetなのか
  IT業界と電子機器業界が興したRosettaNet 
4種類の標準規約
  PIPなど4種類の標準規約の中身は?
共通の用語を定義するDictionary
ビジネスプロセスを表現するPIP
インターオペラビリティのためのRNIF
実証パイロットのEConcert


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