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熱転写プリンタ (thermal transfer printer)

【ネツテンシャ・プリンタ】

最終更新日: 2002/11/10

 電流が流れると熱くなる発熱体を組み込んだ印刷ヘッドを移動させながら、熱で溶融・昇華するインク(ワックス)を塗布したフィルムを用紙と印刷ヘッドの間に配置し、インクを紙に転写して印刷を行うタイプのプリンタ。多色リボンを使えばカラー・プリントも可能である。一般的には普通紙に対して印刷するが、カッティング・シートのような、紙以外のものに印刷することも可能である。湿式のインクを利用しないため、色にじみがほとんどなく、特別な色、例えば金色や銀色、金属光沢などを持つ熱転写リボンを使えば、ほかの印刷方式では出せないような発色も可能だし、黒い紙に白いインク・リボンで印刷することもできる。

 発色以外の熱転写プリンタの長所としては、機構部品が少なくてすむため、軽量コンパクトなプリンタを低コストで作成できること、少ない電力での印刷が可能なこと(このためバッテリでの駆動に向いている)、印字音が非常に小さいことなどがある。だが一般的には、インク・リボンが使い切りタイプなのでランニング・コストが高くつくという弱点がある(一度印刷するとインクが紙に転写するので再利用できない)。インクジェット・プリンタが一般化する以前は、低価格プリンタといえば熱転写プリンタがほとんどであり、家庭用ワープロなどによく使われていた。しかし低価格で精度が高く、色再現性や耐候性などがよいインクジェット・プリンタが次々と発表され、現在では、このタイプのプリンタはあまり見かけなくなってきている。

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