ICDロゴ

スイッチ (switch)

別名
LANスイッチ (LAN switch) 【ラン・スイッチ】

最終更新日: 2003/04/30

 複数のネットワーク間でパケットを交換する装置のうち、ハードウェアによる高速なパケット交換を実現する機器のこと。OSI参照モデルで表されるネットワーク階層のうち、どの階層のパケットを処理するかによって、レイヤー2スイッチやレイヤー3スイッチ、レイヤー4スイッチなどがある。おもにLAN内での高速なパケット交換に使われるので、一般的にはハブのような形状をしており、ネットワークを接続するためのポート(ツイストペア・ケーブルのためのポート)を複数持っている。

 レイヤー2スイッチは、スイッチング・ハブとも呼ばれ、物理層レベルの宛先アドレス(イーサネットでいえば宛先MACアドレス)に基づいてパケットを目的のポートへとフォワードする。

 レイヤー3スイッチは、機能的にはIPルータ(IPアドレスに基づいてパケットをフォワードするネットワーク機器。単にルータともいう)と同じであるが、ハードウェア・レベルでパケットの宛先の認識やチェック・サムの再計算、宛先の振り分けなどを実現している。そのためワイヤースピード・レベルでパケット交換を行うことができる。

 レイヤー4スイッチは、IPアドレスのほか、TCPやUDPのポート番号などに基づいてパケットの交換を行う。例えばWebサーバ向けのパケットとメール・サーバ向けのパケットをそれぞれのサーバへ自動的に振り分けたりするために使われる。

 さらに高機能なレイヤー5/6/7スイッチでは、TCPやUDPのユーザー・データ部の内容も検査し、それに基づいてパケットの交換を行う。使用しているアプリケーションやそのトラフィック内容に応じてパケット交換やトラフィック制御などを行うことができる。

Copyright (C) 2000-2007 Digital Advantage Corp.

アイティメディアの提供サービス

キャリアアップ