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ホットスペア (hot-spare)

別名
ホットスタンバイ (hot-standby)

最終更新日: 2001/09/09

 ホットスペアとは、電気機器の故障に備えて、あらかじめ予備の代替機器を通電状態で待機させておくことを意味する。あるいは、待機状態にある予備の機器のことを指す。ホット・スタンバイあるいはオンライン・スタンバイとも呼ばれる。ホットスペアを用意しておけば、ある機器が故障したとき、その代わりに予備の機器を稼働させ、故障発生前の状態に修復する、という作業を自動化することができる。

 RAIDにより耐障害性を高めているディスク・サブシステムでは、ホットスペアがよく実装される。ホットスペア用として設定されたディスクは、通電された待機状態にある。もし、1台のハードディスクが故障した場合、ディスク・サブシステムを管理しているRAIDコントローラは、故障したディスクを論理的に切り離し、ホットスペア用ディスクを起動する。そして、残っているデータとパリティ情報などからホットスペアのディスクに必要なデータを書き込み、元の正常な状態に復旧させる。以上の処理がすべて自動的に実行されるのが、ホットスペアのメリットである。ホットスペア用ディスクを用意していない場合、ディスクの故障時には、手動で正常なディスクに交換するまで、そのディスク・サブシステムは耐障害性が低下した状態で運用せざるを得なくなる。

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