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SCL (SOAP Contract Language)

【エス・シー・エル】

最終更新日: 2000/12/04

 Web Serviceが提供する機能を記述するために、マイクロソフトによって開発されたXMLベースの言語仕様の1つ。同様の目的を持ち、このSCLとよく似た仕様を持つ言語としてSDL(Service Description Language)があるが、このSCLではSDLをさらに発展させ、Web Serviceの単純なパラメータや戻り値に関する情報だけでなく、オーケストレーションなど、Web Service同士がさらに緊密に連携するための機能が強化されている。

 SCLではリモートマシン間でのWeb Serviceの呼び出しは、「endpoint」間での「message」の交換として扱われる。このendpointとmessageについての記述は「contract(契約という意味)」と呼ばれる。つまりSCLは、messageを交換しあうendpoint間でのcontractを記述するための仕様である。contractにはendpointとmessageの記述に加え、endpoint間のmessageのフロー(流れ)について記述したオーケストレーション情報も含めることができる(SCL 0.1の仕様書ではオーケストレーションについての詳細な記述はまだ含まれていない)。

 SDLとの大きな違いは、contractであるendpointとmessage(およびオーケストレーション情報のためのフロー)を具体的なネットワーク・プロトコルやメッセージ・フォーマットから分離し、抽象的に記述できるようにしたことである。これにより、新しいプロトコルやメッセージフォーマットに対してもcontractを変更することなく再利用することができる。

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