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MO (magneto-optic)

【エム・オー】

別名
光磁気 (magneto-optic) 【ヒカリ・ジキ】

最終更新日: 2002/05/16

 光磁気記録方式により、データの記録、読み出し、消去、上書きを可能にしたリムーバブル・ストレージの1つ。何度も上書きすることが可能で、1枚のメディアに大容量のデータを記録できることから、パーソナル・コンピュータのバックアップ・ストレージやデータの受け渡し用のメディアなどとして広く普及している。

 5インチ・サイズのメディアを使ったものもあるが、現在では3.5インチのものが主流である。最初に3.5インチMOが発表されたのは1992年で、メディア1枚あたり、128Mbytesの容量を持っていた。その後データの記録密度が向上し、同サイズのメディアで230Mbytes、540Mbytes、640Mbytes、1.3Gbytes、2.3Gbytesの記録が可能なものが市販されている(1.3Gbytes以上はMO規格を拡張したGIGAMO規格)。

 光磁気記録方式では、磁界をかけながら、記録メディア中の磁性体に向けてレーザーをスポット照射する。するとレーザーが照射された部分が一時的にキュリー温度(200〜300℃)にまで達して磁性が一時的に失われる(一般に、磁性体は温度が高くなると磁力が弱まるという性質があり、キュリー温度まで上昇すると完全に磁力を失う)。このときに外部からの磁界を与えておくと、温度が下がったときにその向きに再度磁化するので、磁気の向きによって情報を記録することができる。データの読み出し時には、書き込み時よりも弱い直線偏光のレーザー光をスポット照射する。入射した光は楕円偏光となって反射するが、反射面の磁界(磁性体の磁界)の向きによって偏光面がわずかに回転する。この磁気光学現象は発見者にちなんで「カー効果(Kerr effect)」と呼ばれ、ピックアップではこの偏光面の回転角を検出することで情報の読み出しを行う。つまりMOでは、データの書き込み時にはレーザーと磁気を使用、読み出し時にはレーザーのみを利用している。書き換え可能回数は100万回以上となっている。

 当初発表されたMOドライブでは、消去→データの書き込み→ベリファイ(書き込みデータの確認)という順序でデータの記録が行われていたため、特に書き込み速度が遅かった。しかしその後、このうちの「消去」のフェーズを省略し、「消去・書き込み」を同時に実行できるダイレクト・オーバーライト方式が開発され、書き込み性能が向上された。ただしこのためにはオーバーライトに対応した専用のドライブとメディアが必要である。

 CDと同様に、MOではスパイラル方式のトラック構造(最初から最後までトラックがつながっている構造)を採用している。1セクタあたりのサイズは512bytes(540Mbytes以下のメディア)か2048bytes(640Mbytes以上)で、回転制御方式はCAV(128Mbytesメディア)かZCAV(230Mbytes以上)を採用している。またマーク・ポジション記録方式(128Mbytesメディア)だけでなく、マーク・エッジ記録やランド・グルーブ記録、MSR(Magnetically induced Super Resolution、磁気超解像)技術を使って大容量化を図っている。さらに個別のMOメディアを区別して、デジタル・コンテンツの著作権保護などを行うために、メディアの個体識別番号を組み込む「メディアID」機能も規格化されている。

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