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ダイヤルアップ接続 (dial-up connection)

【ダイヤルアップ・セツゾク】

別名
ダイヤルアップ (dial-up)

最終更新日: 2001/04/06

 伝統的なアナログ電話網やISDNなどの公衆電話回線を利用して、遠隔地にあるコンピュータに接続する通信方式。アナログ電話網を利用する場合にはモデムを、ISDNを利用する場合はTA(ターミナルアダプタ)またはISDNダイヤルアップルータを通信用デバイスとして使用する。

 ダイヤルアップ接続では、電話用の回線をそのまま利用するため、さまざまな場面ですでに設備が用意されている可能性が高いこと、通信時間(通話時間)と通信を行う2点間の距離に応じて課金されるため、使わなければ通信料がかからないこと、広く利用されている通信方式であるため、通信用デバイスが安価に入手できることなどのメリットがある。しかし一方では、通信量が増えてくると、通信時間に応じて際限なく課金されてしまうこと、常時ネットワークに接続していることが前提となる各種のサーバサービス(WWWサーバやメールサーバなど)には利用できないこと、などの欠点もある。

 ISDNダイヤルアップルータを利用すれば、通信の必要が発生した段階で、ルータの機能を使って自動的に相手先に接続し、一定時間通信が行われなかった場合に自動的に切断することができ、見掛け上、クライアントからは常時ネットワークに接続しているように見えるようになる。しかしこの場合でも、本質的にはダイヤルアップを行っているので、上記の欠点は克服できない。

 こうした問題を解決したければ、専用線を利用して、ネットワークと常時接続する必要がある。

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