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低電圧版モバイルPentium III (low voltage mobile pentium 3)

【テイデンアツバン・モバイル・ペンティアム・スリー】

最終更新日: 2001/11/16

 インテルのモバイルPC向けx86プロセッサ「モバイルPentium III」の1種。基本的な仕様はモバイルPentium IIIと同じだが、より低い動作電圧に対応することで、消費電力と発熱量を低減している。最初に登場したのは、2000年6月20日に発表された600MHzのモデルである。

低電圧版モバイルPentium III
低電圧版モバイルPentium III
表面実装用のBGAパッケージを採用する。写真提供:Intel

 2001年8月上旬の時点で、低電圧版モバイルPentium IIIには、600MHz/700MHz/750MHzの3モデルが存在する。これらが搭載されているのは、薄型ノートPCやサブノートPCなど、ケース容積が小さく放熱の難しいPCである。消費電力が比較的大きい通常のモバイルPentium IIIでは、これらのPCに搭載することが難しいからだ。

 下表は、最大クロック周波数700MHzの低電圧版モバイルPentium IIIとノーマルのモバイルPentium IIIのスペックを比較したものだ。どちらのプロセッサにも省電力技術「SpeedStepテクノロジ」が搭載されており、AC電源利用時には性能優先で高いクロック周波数/動作電圧で、またバッテリ利用時には駆動時間を延ばすために低いクロック周波数/動作電圧で、それぞれ駆動される。

項目 低電圧版モバイルPentium III-700MHz モバイルPentium III-700MHz
AC電源利用時
クロック周波数 700MHz 700MHz
動作電圧 1.35V 1.60V
消費電力*1 10.2W 15.0W
バッテリ利用時
クロック周波数 500MHz 550MHz
動作電圧 1.10V 1.35V
消費電力*1 5.0W 8.5W
低電圧版モバイルPentium IIIとモバイルPentium IIIのスペック比較
*1 熱設計上の消費電力。

 このように、AC電源利用時でもバッテリ利用時でも、低電圧版Pentium IIIの消費電力はモバイルPentium IIIに比べ、約60〜70%と大幅に低減されている。消費電力が小さいと発熱量も小さいので、より小さなノートPCにも搭載できるわけだ。

 モバイルPentium IIIシリーズには、低電圧版モバイルPentium IIIよりさらに低い動作電圧に対応した「超低電圧版モバイルPentium III」もラインアップされている。また、低電圧版モバイルPentium IIIの後継として、「モバイルPentium III-M」をベースにした「低電圧版モバイルPentium III-M」が、2001年10月1日に発表されている。

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