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ブロードバンド (broadband)

最終更新日: 2001/04/05

 「broadband」は「広帯域」という意味で、単位時間あたりに大量のデジタル・データを転送可能な通信チャネルを指してこう呼ぶ。ただし、一定の数値があって、それ以上を「ブロードバンド」と呼ぶというわけではない。広義には、データや音声、画像、映像などのいわゆるマルチメディア・データを実用的に通信できる帯域幅、という抽象的な意味を持つ。低速のアナログ・モデムやISDNなどが一般的だった時代には、「ブロードバンド」と言えば、T1(1.5Mbps)を超えるような高速データ通信を指していたが、現在はアナログ・モデム(〜64kbps)やISDN(〜128kbps)よりも高速なインターネット接続を総称する場合が多い。具体的には、ケーブル・テレビ網やxDSL(ADSL、SDSLなど)、高速無線通信、光ファイバ通信などを指す。

 インターネットが普及し始めた当初、個人ユーザーがインターネットに接続するには、アナログ電話回線にアナログ・モデムを接続して、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)のアクセス・ポイントにダイヤルアップ接続するのが一般的だった。しかしアナログ・モデムは、最大でも64kbpsの転送能力しかない。画像など、比較的データ・サイズの大きなWebページを快適にブラウズするには、これでは物足りなかった。これに対し、アナログ回線と同じメタリック・ケーブルを使用して、デジタル通信を行うISDNでは、最大で128kbps(2B接続時)での通信が可能だった。高速通信能力に加え、アナログ電話回線として引き込んだメタリック・ケーブルをそのまま流用できるなど、比較的敷居が低かったこともあり、その後ISDNは急速に普及することになる。

 しかしISDNの128kbpsでも、データ転送速度は充分とはいえなかった。インターネットの発達に応じて、音楽データや動画データなど、より大容量のデータを交換するニーズが高まったことなどが一因にある。このさらなる高速通信のニーズに対し、ケーブル・テレビ網を使用するケーブル・モデム接続(数百kbps〜数十Mbps)、アナログ電話回線として敷設されたメタリック・ケーブルを使用して高速通信を可能にするxDSL(x Digital Subscriber Line。256K〜2Mbps程度)、高速無線通信(〜数十Mbps)などが求められるようになってきた。また、これらよりもさらに高速な通信が可能な光ファイバ通信の実用化も始まった(2001年より、一部の地域で光ファイバを利用した10M/100Mbpsでの高速接続サービスが開始された)。

 このように、アナログ・モデムやISDNなどの遅い従来接続ではなく、高速通信能力によって、さまざまなマルチメディア・データをも実用的に取り扱い可能にし、インターネットの可能性をさらに広げる通信チャネルを総称して「ブロードバンド」と呼ぶようになった。

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