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ディープ・リンク (deep link)

最終更新日: 2002/07/10

 Webページから他のサイトへリンクを張る場合に、トップ・ページではなく、より深いところにあるWebページに対して直接リンクを張ること。例えば「http://www.somecompany.co.jp/」ではなく、「http://www.somecompany.co.jp/products/dx/dx30-xr/caution/memo1.html」のように、ディレクトリ階層の下の方にあるページへリンクを張ることを指す。

 ディープ・リンクを使うと、Webページの閲覧者は、サイト内の特定のページへ直接誘導されることになる。Webサイトを作成する場合、通常はサイト全体の構成やユーザーの使い勝手、一貫した情報の提供方法などを考えてWebページを配置している。しかしディープ・リンクによってサイト内の特定のWebページだけが閲覧されたり、サイト制作者が想定していないようなナビゲーションが行われたりすると、例えばCookieなどを使ったWeb閲覧者のナビゲーション機能が正しく機能しなくなったり、本来表示されるべき情報(ページ情報の取り扱いに関する注意書きや広告バナーなど)が正しく表示されなくなったり、制作者の意図しない使われ方をされたりする可能性がある。このような事態を避けるため、サイトによってはディープ・リンクを使ったサイト参照を禁止している場合がある。しかし技術的(HTTPプロトコル的)にはこのようなページの参照方法はごく当たり前の方法であり、制限することはできない。そのためディープ・リンクは、あくまでもサイト制作者側からの依頼(リンクする場合のお願い)という形でのみ制限されているのが普通である。

 ただしフレーム内に新聞社やほかのWebサイトで提供されている特定の記事ページなどを表示させて、あたかも自社で情報提供を行っているように見せかける手法は、国によっては、原ページ制作者の意図を著しく侵害する、著作権違反に相当するという判決が出ている。

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