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HighMAT (High performance Media Access Technology)

【ハイマット】

最終更新日: 2004/01/29

 音楽や映像、写真のデジタルデータをCD-RやCD-RW、DVD-Rなどの記録メディアに記録することを目的として、米Microsoftと松下電器産業が共同開発した技術。2002年10月18日に発表された。

 HighMATの目的は、デジタルカメラやデジタルビデオ、ポータブル・ミュージックプレーヤーなど、急速に普及するデジタル情報機器とPCとの情報交換をより機能的に、効率的に行うことにある。従来から、これらのデータをデジタル情報機器やPCとの間でデータ交換を行うことは可能だったが、データの記録方式(フォルダ名の付け方やフォルダ構造など)やサムネイルなどの付け方は機器やアプリケーションによってまちまちで統一されておらず、効率的な共通のデータ検索メカニズムなども用意されていなかった。

 HighMATでは、さまざまなデジタル情報機器の特性を念頭に置き、データ交換やデータ検索をより効率的かつ効果的に実行できるデータ・フォーマットを考案し、それを標準化することで、デジタル・コンテンツの利用環境を向上させる。

 HighMATの記録フォーマットは、CD-ROMフォーマットとして広く普及したJoliet ISO9660にフォーマットに準拠しており、従来のCD-ROM対応デバイスでも読み取ることができる。具体的には、音声(MP3、WMA)や映像(MPEG-4、WMV)、静止画ファイル(JPEG)などをCD上に記録するとともに、サムネールやナビゲーションのための情報も同時に書き込んでいる。HighMATに対応したプレーヤー・ソフトウェアや再生機器では、これらのサムネール情報などを読み出すことによって、初期メニュー画面やコンテンツ情報などを表示する。

 HighMATでサポートされている記録フォーマットには3つのレベルが想定されている。レベル1はオーディオ・データだけ、レベル2はオーディオと静止画データ、レベル3はオーディオと静止画、ビデオのすべてが含まれる。HighMAT対応の機器には、どのレベルまで対応しているかを表すロゴが付けられている。

HighMATロゴ
HighMATロゴ
HighMATのフォーマットには3つのレベルがある。レベル1はオーディオのみ、レベル2はレベル1+静止画、レベル3はレベル2+映像にそれぞれ対応する。HighMAT対応機器には、対応レベルに応じていずれかのロゴが付けられる。

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