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80186

【ハチマル・イチハチロク】

別名
80188 【ハチマル・イチハチハチ】

最終更新日: 1999/06/22

 米Intel社が1982年に発表した、8086/8088の改良版の16bitマイクロプロセッサ。各種周辺機能が統合され、さらに高級言語向け命令セットの強化などが行われている。

 80186/80188は、8086コアを中心にして、各種周辺LSI機能を統合して、高機能化を行ったプロセッサである。基本機能やアドレスバス幅(20bit)は従来と同じであるが、よく使われる各種周辺LSI(クロックジェネレータ、DMAコントローラ、割り込みコントローラ、タイマなど)の機能が統合されているので、システムを構築する際に必要な外付け回路の規模が少なくてすむ。外部データバス幅は、80186が16bit、80188が8bitとなっている。クロック周波数は8MHzと10MHzがサポートされており、パッケージは、PGA、PLCC、LCCの3種類がある。

 ソフトウェア的には、8086に比べると、新しく10個の命令が増設されている。高級言語のコンパイルなどで使用される、関数の入り口や出口におけるスタックフレームの作成/解放のためのENTER/LEAVE命令、すべてのレジスタを一度にプッシュ/ポップするPUSHA/POPA命令、配列のインデックス値を調べて、範囲を逸脱していれば例外を発生するためのBOUND命令、などがある。

 NMOSプロセス製の80186/80188の後継製品として、CMOSプロセスで高速・低消費電力化を図った80C186XL/188XL、シリアルインターフェイスなどの周辺LSI機能も統合して、3V動作やパワーマネジメント機能なども備えた80C186Ex/C188Exファミリなどがある。

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