ICDロゴ

Palomino

【パロミノ】

別名
パロミノ (palomino)

最終更新日: 2001/11/16

 AMDのプロセッサ「Athlon XP」や「Athlon MP」、「モバイルAthlon 4」に採用されたプロセッサ・コアの開発コード名。Athlon初登場時のコア「K7」から数えると4番目のコアになる「Palomino」は、3番目のコア「Thunderbird」をベースに、ハードウェア・プリフェッチ機能の追加やストリーミングSIMD拡張命令(SSE)のサポート、低消費電力化など性能や機能の強化が図られている。

 Palominoに実装されたハードウェア・プリフェッチとは、実際にキャッシュ・ミスが生じる前に、必要そうなデータをあらかじめ予測してメイン・メモリから読み出してキャッシュに転送しておく機能である。これにより、メイン・メモリの読み出し遅延(レイテンシ)による性能低下を抑えられ、Thunderbirdコアに比べて最大で10%の性能向上が期待できるという。

 命令セットでは、3DNow!プロフェッショナルの実装により、IntelのSIMD命令であるSSEに対応した。これにより、従来の3DNow!やエンハンスト3DNow!のみならず、SSE対応のアプリケーションの高速実行も期待できる。

 また、消費電力の面でも改善が行われている。AMDによれば、Thunderbirdに比べて、Palominoは最大20%の消費電力の低減を実現しているという。これに加えて、Palominoを採用したモバイルAthlon 4は、AMDの省電力技術であるPowerNow!テクノロジも実装しており、ノートPCや省スペース・デスクトップPCに搭載できるほどの消費電力と発熱の低減を実現している。

 Palominoの製造プロセスは0.18μmの銅配線である。プロセッサのクロック周波数と同じ速度で動作する128Kbytesの1次キャッシュと256Kbytesの2次キャッシュが、コアに統合されている。FSBのクロック周波数は200MHzまたは266MHzである。

Copyright (C) 2000-2007 Digital Advantage Corp.

アイティメディアの提供サービス

キャリアアップ