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ローカル・ルータ (local router)

最終更新日: 2001/02/28

 広義では、複数のLANを接続して相互に通信できるようにするネットワーク機器の総称。多くの場合、小規模なLANにつながっている複数台のPCから、別のLAN(またはLANを経由したWANやインターネットなど)に対して、同時に通信できるようにするルータの一種を指す。

 ローカル・ルータには、通常、2系統のイーサネット・インターフェイスが装備されており、一方は複数台のPCがある小規模なLAN(内部ネットワーク)を接続する内部向けのポート、他方はWANあるいは大規模なLAN(外部ネットワーク)に接続する外部向けのポートである。ローカル・ルータの基本的な役割は、この両ポート間を行き交うパケットのコントロールである。

 多くのローカル・ルータは、両ポート間でパケットをルーティングするだけではなく、NATあるいはNAPT(IPマスカレード)により、外部ネットワークからIPアドレスが1つしか与えられない場合でも、内部ネットワーク側にある複数台のPCが同時に外部ネットワークへ通信できる機能を持っている。これに付随して、内部ネットワークに対するプライベートIPアドレスの自動配布機能も実装される。

 重要な機能としては、パケット・フィルタリングによるセキュリティの確保が挙げられる。そのほか、内部ネットワークにあるサーバを外部ネットワークに公開するためのパケット転送機能や、内部ネットワーク向けのイーサネット・ハブの内蔵など、さまざまな機能がローカル・ルータに実装されるようになってきており、多機能化が進んでいる。

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