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粒度 (granularity)

【リュウド】

別名
グラニュラリティ (granularity)

最終更新日: 2003/05/30

 処理の細分化の単位。「guranular」とは「粒」という意味。マルチプロセッサ・システムで処理を分担する場合の処理単位とか、リレーショナル・データベースシステムにおけるロックの対象範囲(ファイル・ロック、ページ・ロック、行ロック)、データウェアハウスのデータを解析する場合のサマリー(要約)の度合い(年別、月別、週別、日別、…)など、さまざまな処理における処理単位の大きさを表すために使われる。

 例えば大規模マルチプロセッサ・システムで大量の数値データを処理する場合、処理内容を細分化して各プロセッサに割り当てることになるが、それぞれのプロセッサにどの程度の単位で処理をまかせるかについてはさまざまなレベルが考えられる。処理全体を構成するプロセスごとに割り当てるか、各プロセス中の各スレッドごとに割り当てるか、それとも各サブルーチンごとに割り当てるか、さらに細分化して各演算ブロックごと(ベクトルの加減乗除演算ごと)に割り当てるか、などが考えられる。このような細分化の単位のことを粒度という。粒度を細かくすれば、処理の並列度が上がり、同時に複数の資源を有効に利用することができるが、各処理単位間で必要な通信が増え、オーバーヘッドが増加する可能性もある。処理の内容によって最適な粒度は異なるのが普通である。

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