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PowerPC G4

【パワー・ピー・シー・ジー・フォー】

最終更新日: 1999/09/21

 IBM、Motorola社が開発したRISC型のマイクロプロセッサ、PowerPCファミリの74xxシリーズに対する呼び名。PowerPCの第4世代ファミリであるPowerPC 7400(正式名称はMotorolaが開発したMPC7400)に対する呼称であり、単にG4ともいう。

 前世代のG3シリーズ(740/750)のプロセッサと比べると、マルチメディア向けのSIMD演算機能であるVelocity Engineを追加し、さらにメモリバスインターフェイスの高速化などが図られている。当初は、銅配線技術を使った0.15μの6層メタルCMOSプロセスで作成され、動作クロックは350/400/450MHzの製品が発表されているが、将来はSOI(Silicon On Insulator)技術を使って最大1GHz程度までの製品の開発が計画されている。その後は、64bit化やさらに高速化を図ったG5シリーズの開発も計画されている。

 G4プロセッサの最大の特徴は、SIMD型の並列演算機能であるVelocity Engine機能を搭載していることである。AltiVecという開発コードで呼ばれていたPowerPC用のSIMD演算機能は、G4プロセッサで初めて搭載され、マルチメディア処理や音声、画像データの処理などに威力を発揮する。x86アーキテクチャのMMXやStreaming SIMD Extension機能と比べると、常に128bitで演算が行われるほか、SIMD用ベクトルレジスタの数も32本と多くなっているので、その分、処理能力が高い。

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