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BASIC言語 (Beginners All purpose Symbolic Instruction Code language)

【ベーシック・ゲンゴ】

最終更新日: 2003/03/25

 1960年代中頃、米ダートマス大学(Dartmouth College)のジョン・ケメニー(John Kemeny)とトーマス・カーツ(Thomas Kurtz)によって開発された、初心者向けのプログラミング言語。BASICは「Beginners All purpose Symbolic Instruction Code」の略。コンピュータの専門家でなくても、大型計算機のタイムシェアリングシステムを容易に、かつインタラクティブに制御できるようにすることを目的として開発された。

 当初のBASIC処理系は、プログラム・コードを逐次解釈しながら実行していくインタープリタ型の言語処理系として開発された。インタープリタ型言語では、コンパイラ型言語のようにソース・コードから実行プログラムを生成する過程(コンパイル過程)を省略でき、ソース・コードの修正と再実行が非常に容易だからだ。

 しかしソース・コードを逐次評価しながら実行するインタープリタ型言語は、実行速度の点では不利である。そこで後に、BASICの言語仕様をそのままに、プログラムをコンパイルして実行プログラムを生成するコンパイラ型のBASIC言語処理系も開発された。

 現在では、ボタンやメニューなどのグラフィカルな部品をマウスで配置しながら、それらが操作された場合の処理をBASIC言語で記述できるようにした、Visual Basicなどの処理系が普及している。ただしこのVisual Basicでは、オブジェクト指向の概念を大幅に取り入れ、ある程度本格的なアプリケーションも開発できるようにBASICの弱点を改良した結果、ソース・コードの記述方法などは、当初のBASICとはかなり異なる仕様になっている。

 Microsoftは、同社のビジネス・アプリケーションをカスタマイズするための言語処理系としても、Visual Basicの技術を応用している。これらはVisual Basic Application(VBA)と呼ばれる。

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