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UNC (Universal Naming Convention)

【ユー・エヌ・シー】

別名
汎用名前付け規則 (Universal Naming Convention) 【ハンヨウ・ナマエヅケ・キソク】

最終更新日: 2003/06/18

 マイクロソフトのWindows OSで構成されるWindowsネットワークにおいて、フォルダやファイル、共有プリンタなどのネットワーク資源を指定できるようにするための表記方法。本来はUniversal Naming Convention(汎用名前付け規則)の略だが、場合によってはUniform Naming Convention(統一命名付け規則)の略だとされる場合もある。

 MS-DOSの流れを組むWindows OSでは、基本的に論理ドライブごとにドライブ文字を割り当て(IBM PC/AT互換機では、通常は「C:」から順にハードディスクにドライブ文字が割り当てられる)、ハードディスク中の各ファイルは、階層型ディレクトリを「\」(またはバックスラッシュ)で区切り、次のように表記する。

  C:\DOC\SAMPLE.TXT

 ドライブ文字は、1つのコンピュータ内ではユニークなので、これでコンピュータ内のすべてのファイルを一意に識別することができる。しかしネットワーク環境ではこうはいかない。ほかのコンピュータにも「C:\DOC\SAMPLE.TXT」というファイルを持つものがあるかもしれないからだ。

 このためUNCでは、ネットワーク内で各コンピュータにユニークに付けられるコンピュータ名を使って、各コンピュータ内にあるファイルやフォルダを表記する。例えば「PC01」というコンピュータがネットワークに公開している共有フォルダ「SHARE」の中に「DOC」というフォルダがあり、その中に「SAMPLE.TXT」というファイルがあるなら、次のように表記する。

  \\PC01\SHARE\DOC\SAMPLE.TXT

 同様にして、ネットワーク内にある共有プリンタを指定することもできる。例えば「SERVER01」というコンピュータが「SHAREDPRN」という名前の共有プリンタをネットワークに公開しているとき、このプリンタを指定するUNCは次のようになる。

  \\SERVER01\SHAREDPRN

 Windows OSのコマンド プロンプトや、各種設定時における共有ディレクトリ/共有プリンタの指定など、さまざまな場面でこのUNCを使用することができる。

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