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FSMO (Flexible Single Master Operation)

【フィズモ/エフ・エス・エム・オー】

最終更新日: 2001/07/11

 Windows 2000のActive Directoryサービスにおいて、単一のドメイン コントローラでしか提供されない機能や操作のこと。

 Windows 2000で新たに実装されたActive Directoryサービスでは、複数のドメイン コントローラを導入しておけば、それらはすべて対等の役割を持つものとして扱われ、どのドメイン コントローラで処理を行っても、操作の結果や内部的なデータベースの内容などに矛盾が生じないようになっている(これをマルチマスタ アップデートという)。そのため、自動的な負荷分散や障害などに対するバックアップとして効果的に機能するようになっている。しかしある特定の機能や操作については、複数のドメイン コントローラからのアップデートの競合による矛盾などを避けるために、あらかじめ決められた1台のドメイン コントローラだけが処理を担当することになっていて、その他のドメイン コントローラが肩代わりすることはない。この特定の機能(役割)のことをFSMO role(Flexible Single Master Operation role)と呼び、以下の5つのものがある。

●スキーマ マスタ――Active Directoryに格納されているデータベースのスキーマの変更を担当するマスタ。Active Directoryデータベースのスキーマはすべてのドメイン コントローラから参照されるが、これを変更できるのはスキーマ マスタだけである。Active Directoryの各フォレストごとに1台必要。

●ドメイン ネーミング マスタ――フォレストへのドメインの追加や削除を担当する。各フォレストごとに1台必要。

●RID(Relative ID)プール マスタ――セキュリティID(各ユーザーやグループなどを区別するために利用される、内部的な、ユニークな番号。SIDともいう)を作るために使われるRID(Relative ID)のプールの作成を担当する。セキュリティIDは、ドメインごとに固定した値を持つ部分と、各ドメイン内でユニークな値を持つ部分の、2つの部分から構成されている。RIDプール マスタは各ドメインごとに1台必要。

●PDCエミュレータ――Window NTのPDC(プライマリ ドメイン コントローラ)のエミュレーションを担当する。Active Directoryを導入していないWindows 9x/NTなどのクライアントに対してPDCの役目を果たしたり、ディレクトリの変更情報をBDC(Backup Domain Controller)に伝達したりする。各ドメインごとに1台必要。

●インフラ ストラクチャ マスタ――グループに属するユーザーの情報(名前など)の変更結果を、ドメイン間をまたいで通知、複製する役割を担当する。各ドメインごとに1台必要。

 以上のFSMOの各役割は、通常はActive Directoryを最初に導入したドメイン コントローラが担当しているが、Active Directoryの管理ツールを使って、ほかのドメイン コントローラに移すこともできる。

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