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POP before SMTP

【ポップ・ビフォア・エス・エム・ティー・ピー】

最終更新日: 2002/01/11

 SMTPを利用する前に、必ずPOPを実行するというメールの送信方式のこと。

 メールの送信に使われるSMTPプロトコルには、(標準では)ユーザー認証をする仕組みがないため、どのようなユーザーでもメールを送信することができる可能性がある。そのため、例えばSPAMメールを送信したり、ウィルスのようなメールを送信したりすることもできてしまう。このようなSMTPサーバの不正利用を防ぐために考え出された方法の1つがPOP before SMTPである。

 メールを受信するためのプロトコルであるPOPプロトコルでは、接続の一番最初の段階でユーザー認証が行われることになっている。そこでSMTPプロトコルで送信を行う前に、必ずこのPOPによるユーザー認証を受けるようにすれば、SMTPサーバを使用するユーザーを限定することができ、不正なメールの送信を防止できる。このような仕組みによってSMTPサーバを利用する方式をPOP before SMTPという。一般的には、POP動作を行ってから、数分〜数十分程度の間だけ同じIPアドレスからのSMTPサーバへのアクセスが許可されるようになるので、ユーザーはこの間にメールを送信する必要がある。

 SMTPサーバがPOP before SMTP方式を採用している場合、ユーザーはメールを送信する前には必ず一度受信動作を行わなければならないが、メール・ソフトウェアによっては自動的にこれを行うものもある。またメール・ソフトウェアがサポートしていないときには、一度手動で受信操作を行ってから、送信を行うようにすればよい。

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