あどみちゃんが新社会人へ送る“5つの超常識”特別企画 超常識シリーズ(6/6 ページ)

» 2008年03月28日 12時00分 公開
[構成:@IT情報マネジメント編集部, イラスト:カトウナオコ,@IT]
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超常識その5:仕事の中心「ヒューマンスキルとPM」

 情報システム部の仕事は「コンピュータ相手の孤独な仕事」という印象を持っている方もいるかもしれません。しかし、それは全くの間違いです。

 確かに、ほかの職種よりコンピュータに接する時間は長いでしょうが、開発業務にせよ、運用管理業務にせよ、情報システム部の仕事のほとんどはチームワークで行われます。従って、上司や先輩、同僚と円滑にコミュニケーションをとり、チームの一員としての役割をしっかり果たすことが求められます。

 また、コミュニケーション能力が要求されるのは、同じ部署内だけとは限りません。情報システム部は大抵の場合、社内のほぼすべてのシステムを扱っています。従って、社内のいろいろな部署と密に連絡を取り合いながら業務を進めていく必要があります。さらに、システムを開発する作業は多くの場合、社外のベンダに委託しています。そのため、社外ベンダの担当者とスムーズにコミュニケーションを図りながらプロジェクトを運営していく能力も問われます。

 このような、業務に必要なコミュニケーション能力、対人関係能力全般のことを「ヒューマンスキル」といいます。こうしたスキルは各人の性格や経験がものをいうと思われがちですが、必ずしもそれだけとは限りません。昨今では、ヒューマンスキルを向上させるための研修やトレーニングが盛んに行われており、企業も社員にそうしたトレーニングを積極的に課すようになりました。新入社員の皆さんも、入社するとそうしたトレーニングを受ける機会があると思いますが、積極的に参加してヒューマンスキルに磨きをかけることをお勧めします。

 さらに、入社した後に経験を積んでいくと、徐々にプロジェクトを管理する仕事を任されるようになることでしょう。いわゆる「プロジェクトマネージャ」という職種です。プロジェクトを円滑に運営し、成功に導くには、ヒューマンスキルはもちろんのこと、それ以外にもスケジュール管理や予算管理といった独自のスキルが必要になります。こうしたプロジェクトマネジメントのスキルは、経験を積みながら少しずつ身に付けていくことが多いのですが、研修やトレーニングで効率良く学習することもできます。また、昨今では「PMBOK」や「P2M」といったプロジェクトマネジメント方法論を取り入れる企業も出てきています。新入社員の皆さんも、将来を見据えていまから勉強しておくのもいいかもしれません。

【超常識単語】
PMBOK
P2M
EVMS
ITSS

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