サークルKサンクス、64bit/オンメモリDBで売上分析システムを再構築

2006/9/12

 富士通は9月11日、サークルKサンクスにおいて、売上データの検索・分析するデータウェアハウスシステムを再構築したと発表した。新システムは9月末に全面稼働する予定。

 サークルKサンクスでは、全国の店舗で日々1000万件以上の売上データが発生している。同システムはこれらを蓄積・集計するもので、店舗指導を行うスーパバイザー、商品推奨や新商品開発を行うマーチャンダイザーが各種の分析を行うために利用する。従来、組織別・業務別に構成されていたデータベース/データマートを一元化し、データ処理の高速化を目的に再構築が行われた。

 新システムは「Webアプリケーションサーバ」「フロント・データベースサーバ」「セントラル・データウェアハウスサーバ」の3階層構造。Webアプリケーションサーバは、ブレードサーバ「PRIMERGY BX620 S2」を採用。データベース処理とバッチ処理を実行するフロント・データベースサーバには、64ビットプロセッサを搭載するIAサーバ「PRIMEQUEST」を採用し、この上に64ビットのLinux環境を構築して、富士通ビー・エス・シーのオンメモリデータベース「Oh-Pa 1/3」を適用。データ処理の高速化を図った。

 売上データを格納・蓄積するセントラル・データウェアハウスサーバも、「PRIMEQUEST」で構築。DBエンジン「Oracle Database 10g」との組み合わせにより、OLAPツールを介した検索ピードが従来の数分から30秒以内に短縮された。このほか、データ参照画面をWeb化することにより、モバイル環境から参照することが可能になっている。

 同システムは富士通の「館林システムセンタ」に設置され、サークルKサンクスは、アプリケーション運用やセンターオペレーションなどに関して富士通にアウトソーシングする。なお、システム構築は富士通中部システムズが担当した。

[関連リンク]
富士通の発表資料
サークルKサンクス

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