INAX、大量データをグラフ化・可視化する分析システムを稼動開始

2006/11/28

 ウイングアーク テクノロジーズは11月27日、同社の多次元高速集計検索エンジン「Dr.Sum EA」が、INAXの製造部門における生産管理情報のデータ管理に採用され、2006年11月よりタイル建材事業部で本格稼動したと発表した。

 INAXでは早い時期から社内で開発した分析システムを利用してきたが、同システムを生産調達管理へ導入するに当たり、「データ処理に手間と時間がかかる」「工場ごとの個別管理が困難」「必要なタイミングで情報提供ができない」などの問題があり、これらを解決するため、「Dr.Sum EA」の採用を決定した。

 「Dr.Sum EA」を最初に導入したタイル建材事業部では、件数約800万件にも及ぶ大量データのグラフ化作業を一元化することで、業務効率化を実現した。また、商品カタログの利用実績データから印刷部数を推測することにも利用し、カタログ・コストの削減を期待している。

 INAXのタイル建材事業部では順次、主要な6つの生産拠点での新分析システム本格稼動に備えた作業を進めていき、より効率的な業務運用を目指す。またINAXは今後、データ提供の標準化・定型化を目指し、全製造部門への導入を予定している。

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ウイングアーク テクノロジーズの発表資料
INAX

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