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■コンサルティング、リーダーシップ
 
「Webコンサルタント」という選択――成長企業のトップはすでに活用している
●Webコンサルタント研究会=著、フリーセル=監修
●幻冬舎メディアコンサルティング 2008年3月
●1200円+税 978-4-344-99620-5
 事業拡大に何の役目を果たしていない企業のWebサイトが多い。専属の担当者を置く余裕のない企業の言い訳も分かるが、社外の専門家「Webコンサルタント」のサポートを受ければ、ビジネスのチャンスが広がるかもしれない。本書では、Webコンサルタントを活用した成功事例を取り上げながら、Webマーケティングについて解説する。
会社案内のパンフレットのように、Webサイトを作ること自体が目的になってしまったケースがよくある。なぜ、このようなものしかできないのか? それは「Webで何をしたいか」というビジョンなり戦略なりを企業側が持っていないからだ。活用の仕方次第では、営業や販売担当者の代わりに働くことも、リクルーターやコールセンターのオペレーターの仕事も担う。つまり、Webサイトを作ることは、経営計画と事業計画を立てることと同じといえる。
自社サイトを評価する方法として、「アクセス解析データの検証」「閲覧者の声の拾い上げ」「他社サイトとの比較」の3つを取り入れる。Webサイトの使いやすさやコンテンツの内容を見直す上で、実際にサイトを訪れた閲覧者の声は欠かせない。声を拾い上げるためには、実際にビジネスでお付き合いのある方にお願いして感想を聞くのもひとつ。一般の人を対象にアンケートを実施したいときは、プレゼント企画と絡めることでたくさんの声を集めることもできる。この消費者の声を集めることは、改善に役立つだけでなく、顧客の属性や傾向を探るマーケティング資料としても活用できる、と説く。
後半ではWebコンサルタントに依頼するメリットを紹介、客観的な判断とトレンドに関する知識、時間短縮の部分で有益だとまとめている。企業サイトの効果的な利用方法を考えている方からWebマーケティングについて深掘りしたい人まで、幅広く活用できる内容だ。(ライター・生井俊)
 
コンサルタントの危ない流儀──集金マシーンの赤裸々な内幕を語る
●デイヴィド・クレイグ=著/松田和也=訳
●日経BP社 2007年3月
●2200円+税 978-4-8222-4571-9
 コンサルタントは自分たちの提供するサービスについて、景気の良いラッパを吹きまくるが、どこでどんな風に役立っているのか、疑念を表明する声もある。本書は、一度でもコンサルタントを雇おうと考えたことのある人や、コンサルタント相手に仕事をしようとする可能性のある人に対しての警告をまとめる。
 コンサルタントは1人残らず優秀なのか、コミュニケーションの達人なのかというと、そうではない──と本書は主張する。中にはすごい業績と才能を持つ人もいるが、大多数はそうではない。多くのコンサルティング・ファームは多国籍企業であり、ビジネスのあるところにスタッフを異動させることができる。仕事がなくなり干されるよりも、別の大陸に渡って数カ月の間、儲かる仕事に就く方がましとだと考えている。
 分析に関しては、あらゆる部署に30%の損失時間を見いだすよう指示され、例外は許されない。また、有能なクライアントスタッフは共同チームに入れておいて、反論に対してはクライアント自身の従業員に反論させるという手法がとられるという。
 ここまでくると、どこまでが嘘か真実か分からないが、コンサルタントの裏側を知ることで、高い顧問料を免れることに役立つかもしれない。この暴露本、最後の数ページに「肝に銘じておきたい鉄則」がまとめられていて、そこを読むだけでも価値がありそうだ。(ライター・生井俊)
 
7つの要素で整理する業務プロセス
●筒井 彰彦=著
●翔泳社 2006年12月
●2300円+税 4-7981-1302-6
 日本版SOX法の内部統制文書化3点セットの1つに数えられる、業務フロー図──。業務上のリスクとコントロール(統制)を識別するために作成されるものだが、システム化の前提となる業務要件をITベンダに提示したり、ある部門の業務マニュアルを作成する目的にも活用できる。演習形式で、その業務フローの書き方を学べるのが本書だ。
 まず、「導入」では、業務プロセスという言葉を定義し、組織と仕事を整理し、仕事の順序を明確に記述するといった業務フローの書き方を紹介する。代用となる記号、開始点と終了点を使った例、業務記述書の書き方など、基本からさらうことができる。
 メインの「演習」では、Excelや紙とペンなどを利用し、販売業務プロセスなど8つの業務プロセスについて、業務フローと作業記述書を作成する。まず、与件を読み内容の理解を図ったうえで、設問の成果物を作る構成になっている。解答、解説の前に、そこでの着眼点などがまとめられているほか、可視化に関するノウハウも散りばめられている。
 業務プロセスの粒度や詳細度については、「発展」でまとめられている。可視化に取り組む経営層やマネージャ向け。(ライター・生井俊)
コンサルタントになる人のはじめての業務分析
●窪田寛之=著
●ソフトバンクパブリッシング 2004年7月
●2600円+税 4-7973-2405-8
 業務改善からシステム分析まで幅広く使える、UMLによる「コンポーネントモデリング」の手法を、ケーススタディをふんだんに盛り込みながら解説する。
 第3章「コンポーネントモデリング入門」では、業務改善の基礎となるヒアリングのコツや効果的な業務フローの洗い出しについて紹介し、オブジェクトの抽出、コンポーネントの仕様化を学ぶ。それを受け、第4章では通信販売業務の事例に沿って業務分析の手順を確認していく。また第5章では、病院外来、自動車販売業務、人材派遣業務の業務分析を行い、そのサンプルを掲載している。付録として、Jude竹、MagicDrawなどのモデリングツールやUMLダイアグラムについてまとめている。
 専門用語の使用を極力避け、平易な文章で書かれているため、コンサルタントやシステム担当でなくても理解しやすい。また、各章は数ページごとのセクションで分かれており、必要な部分を拾い読みするのもいいだろう。(ライター・生井俊)
名前だけのITコンサルなんていらない──生き残るSEが技術以外に持つべきスキル講座
●内山悟志=著
●翔泳社 2004年3月
●1580円+税 ISBN4-7981-0644-5
 本書は、ITコンサルとは具体的に何をするのか、どういったスキルが求められているかなど、SEやITコンサルタントの業務全般について書かれている。SEやITコンサルタント本人だけにでなく、経営者に向けても分かりやすく解説されている。
 第1章は「ITコンサルタントとは」と題し、会社の機能統合や集中化、またビジネスとの連携といった側面から、SEが果たす役割が大きくなってきたことを取り上げる。そして、ITのアウトソース化が盛んにいわれるが、短期的には魅力的だが、長期的にみると技術の空洞化を招き、企業のIT推進に大きなリスクをもたらすと説く。
 また、ITコンサルタントに期待される役割については、(1)課題の構造を明らかにする、(2)課題に対する解決策を導き出す、(3)解決策をうまく実行/運用する、の3つがあるという。
 第2〜4章は、情報を収集したり、提供するために不可欠なコミュニケーション・スキルを取り上げる。効果的なインタビューを行うための「インプット・コミュニケーション」や、プレゼンテーションで相手の意識を変えさせる「アウトプット・コミュニケーション」、論理的な報告書作成ができる「ドキュメンテーション」をキーワードに、SEやITコンサルタントがすべきことを深堀している。
 後半部は、プロジェクト管理やコンサルティング・テクニックにも言及し、これ1冊でコンサルティングに対する理解が深まるだろう。(ライター:生井俊)
コンサルタントの時代──21世紀の知識労働者
●鴨志田晃=著
●文芸春秋 2003年6月
●680円+税 ISBN4-16-660323-X
 情報システム部門は、社内ITコンサルタントたれ──などと言われるようになってきた。企業において情報システムの位置付けのみならず、情報や知識の活用形態や取り組み意識が大きく変わってきているのであろう。本書は、永年コンサルティング業界で活躍してきた筆者が「知識労働者の生き方」を示したものである。個人の経験に依拠して書かれた部分が大きいので一定の偏りは免れないが、知識社会で必要とされる人材像が浮き彫りにされている。コンサルティング業界へ転職した人々の失敗例にも触れられており、その厳しさが伝わってくる。コンサルティング業界を目指す人々向けに書かれているようだが、社内外の人材を活用した“知識経営”を考えているCIOの方、コンサルタントとしてのITスタッフ育成を考えている情報部門マネージャの方などにお奨めしたい。
ロジカル・プレゼンテーション──自分の考えを効果的に伝える戦略コンサルタントの「提案の技術」
●高田貴久=著
●英治出版 2004年2月
●1800円+税 ISBN4-901234-43-9
 プレゼンテーションの技法を扱った書籍は数多くあるが、本書は新規事業を立ち上げるメーカーとコンサルティング会社とのカバーストーリーを織り込みながら、そこからプレゼンテーションとは何かを学ぶ異色の作品だ。
 筆者はまず「提案」を、「考える」能力と「伝える能力」とが合わさった状態で生み出されるもの、と定義している。また、提案の際に必要な様々な能力から「論理思考力」「仮説検証力」「会議設計力」「資料作成力」の4点に絞って取り上げる。
 各章は、ストーリー(メーカーとコンサルティング会社とのやり取り)と解説から構成され、章末にポイントが整理されている。「相手に伝えること」に比重を置いており、提案が通らないのを「相手のせい」や「環境のせい」にせず、「提案は通らない」ことを前提に発想することで、努力する方向性が見えてくると説く。
 本書は、経営者やプロジェクトマネージャが、部下を教育するための「指導書」としても有益だろう。(ライター:生井俊)

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