==■@IT Newsletter-----------------------------------------------------No.5            @ITメンバー向けメール配信サービス ----------------------------------------------------------------2000/06/26==  マイクロソフトが、新戦略「Microsoft.NET」をついに発表しました。  いままでの同社最大の強みは、WindowsというOSを押さえていること。すなわち、 アプリケーションのよりどころであるWindows APIの情報を完全に保持し、しかも唯 一そのAPIをコントロールできる立場にあったから、と言えます。  今回の新戦略の発表で私がもっとも注目したのは、同社がこのAPIをかなぐり捨て て、アプリケーションの基盤をXMLにシフトさせたように見える点です。サーバやク ライアント、PDAや携帯電話までをカバーするための共通の基盤を構築するには現状 のWindows APIでは明らかに限界があります。  しかしXMLはオープンな技術であり、従来のWindows APIのように同社独占のもので はありません。XMLを基盤にしたまま同社が現在の繁栄を維持できるのか、そして同 社得意の「取り込んで拡張する」方式をXMLにも採用し、独自規格へとXMLを拡張する のでしょうか。それらはこの1〜2年で明らかになります。  さて、今週の@ITでは、こうしたマイクロソフトの戦略をひも解くための技術解説 記事を紹介しましょう。  まずはマイクロソフトの新戦略を「Insider's eye 米Microsoft、新世代インター ネット戦略を発表」でチェック。さらにXMLについては、「連載:XMLを学ぼう 第2回 XMLのカタチ」で学んでください。そして「連載:頭脳放談 ミスの代償〜2次キャッ シュの効用」では、1GHzのクロックに達したインテルプロセッサの複雑な現実をかい ま見ることができます。                             (編集局 新野淳一) Insider's eye「米Microsoft、新世代インターネット戦略を発表」 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/insiderseye/20000623msdotnet/20000623msdotnet.html 連載:XMLを学ぼう 第2回 XMLのカタチ http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/fxml/rensai/xmlwomanabou02/learning-xml02.html 連載:頭脳放談 第3回 ミスの代償〜2次キャッシュの効用 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/fpc/rensai/zunouhoudan003/cachemiss.html ==■Forum Information------------------------------------------------------- ●各フォーラムの新着&オススメ記事 ――Windows 2000 Insider ・連載:Windows 2000コマンドライン徹底活用 コマンドプロンプト入門(2) http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/fwin2k/operation/command002/command1.html ――PC Insider ・新連載:Mobile Insider(1)「PDA最新事情」 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/fpc/mobileinsider/mobile01/pdastate.html ――Linux Square ・連載:Samba Tips!(2)「PAMを利用して認証を行う」 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/flinux/samba/sambatips02/sambatips02.html ――Master of Network ・新連載:SQL実践講座(1)「SQLの基礎SELECT文を覚えよう」 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/fnetwork/rensai/sql01/sql1.html ――IT Business Review ・連載:知っててトクする株式講座(2)「ストックオプション制度の落とし穴」 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/fitbiz/rensai/stocks02/stocks1.html --------------------------------------------------------------------------== ==■Weekly News & Topics--------------------------------------------------- ――今週のトピックス ・インテルがWebアプライアンスを発表(6/24) ・SAP、ライバルを敗ってPalmの契約を獲得 [TechWeb](6/20) ・W3Cがプライバシー管理標準「P3P」の実装をデモ(6/23) ・デルがサーバにRed Hat Linuxをプレインストール [TechWeb](6/22) ・インテルがモバイル向け新プロセッサを発表(6/21) ---------------------------------------------------------------------------- ●インテルがWebアプライアンスを発表  米インテル(カリフォルニア州サンタクララ)は現地時間の6月22日、Web閲覧、電 子メール、電話、情報管理アプリケーションなどを統合した家庭向けのインターネッ ト端末「インテル Dot.Stationウェブ・アアプライアンス(以下、Dot.Station)」 を発表した。現在、全世界のISP(インターネット・サービス・プロバイダ)と製品 の提供について話し合いを進めているところだという。 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/news/200006/24/dotstation.html (本文はこちら) ---------------------------------------------------------------------------- ●SAP、ライバルを敗ってPalmの契約を獲得 [TechWeb]  米Palm Inc,のある幹部が6月15日に明らかにしたところによると、同社の契約獲得 を巡って繰り広げられた戦いで先日、SAPがOracleなどのライバル各社に辛勝したと いう。カリフォルニア州サンタクララのPalmで業務開発ディレクターを務めるPeter Claassen氏によると、Palmはドイツに本社を置くSAPのmySAP.comとSCM、金融、およ び営業統合コンポーネントをはじめとするERP(Enterprise Resource Planning)ソ フトウェアのライセンス供与を受けることに合意したという。Palm社内の情報システ ムの構築にこうしたソフトウェアが利用されることになる。 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/news/200006/20/palmsap.html (本文はこちら) ---------------------------------------------------------------------------- ●W3Cがプライバシー管理標準「P3P」の実装をデモ  World Wide Web Consortium(W3C)は21日、電子商取引などの際に利用者のプライ バシーを守るための標準技術であるPlatform for Privacy Preferences Project (P3P)Webのデモンストレーションをニューヨークで行った。このデモには、米マイ クロソフトや米Engage Technologies、IDcideなどが参加した。P3Pは、Webサイトの プライバシーポリシーを標準的な方法で記述することで、Webブラウザが、訪問中の Webサイトのポリシーを判断できるようにする技術。電話番号やクレジットカード番 号など、利用者にとって重要なプライバシー情報をWebサイトが求めるときには、Web ブラウザがそうしたプライバシー情報の要求を検知、利用者に警告を与えることがで きる。 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/news/200006/23/p3p.html (本文はこちら) ---------------------------------------------------------------------------- ●デルがサーバにRed Hat Linuxをプレインストール [TechWeb]  米Dell Computerが6月20日に明らかにしたところによると、同社のサーバにプレイ ンストールされサポート対象となる第3のOSとして、Windows NTとNetWareに続きRed Hat Linuxが選択されたという。DellとRed Hatのこの提携は、両社にとってLinux/ UNIXサーバ市場での大きな後押しとなる。また、この提携によってLinuxがマーケッ トシェアを拡大するための新たなチャネルが開かれる可能性もある。 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/news/200006/22/dellrh.html (本文はこちら) ---------------------------------------------------------------------------- ●インテルがモバイル向け新プロセッサを発表  インテルは6月20日、ノートPC向けの新型プロセッサ5製品とグラフィック統合型チ ップセットの最新版を発表した。今回発表されたノートPC向けプロセッサは、シリー ズ最高速となる「モバイルPentiumIII-750MHz」「モバイルCeleron-650/600MHz)」 そして従来モデルより低電圧で動作可能な「低電圧版 モバイルPentiumIII-600MHz」 「低電圧版 モバイルCeleron-500MHz」の5製品。また今回、同日に発表された新型チ ップセット「Intel 815」「Intel 815E」は、グラフィック統合型チップセット 「Intel 810」の後継にあたる製品。これら2製品の最大の特徴は、グラフィックコン トローラを内蔵しながらも、外付けでAGP4xのグラフィックカードが増設可能なこと である。 http://www.atmarkit.co.jp/cgi-bin/redirect.cgi?link=http://www.atmarkit.co.jp/news/200006/21/intel.html (本文はこちら) --------------------------------------------------------------------------== ==■Column------------------------------------------------------------------ ●あなたならどれを選ぶ? みなさん、こんにちは。メール配信を担当してる編集局の鈴木です。  突然ですが、先日無線LANシステム一式を導入いたしました。ケーブルの制約を受 けないので、どこでも作業できてホントに便利ですね。実際、同じく無線LANを導入 した友人に話を聞いたところ、4畳半の狭い作業部屋に置かれたデスクトップPCを使 うことはなくなり、ノートPCを手に、居間や食卓、寝室など、赴くままに移動して好 きな場所で作業しているとのことです。スタンドアロンであればケーブルの有無は関 係ないと思いますが、電子メールにWebブラウザでの情報収集、インターネットなし には仕事が成り立たないので、これは重要なことです。  無線でインターネットアクセスといえば、最近では携帯がトレンドです。iモード は1ヶ月に100万人のペースで加入者を増やしています(続出したトラブルで先月は伸 びが止まっていたようですが……)。NTTドコモでは携帯端末の新モデルをすべてiモ ード対応にしましたので、その数はさらに爆発的に増えることでしょう。さらに、来 年春には、IMT-2000と呼ばれる次世代携帯電話が登場すると言われています。これま で携帯によるデータ通信は、デジタル方式(PDC)の9600bpsが一般的でした。これ を、IMT-2000では低速移動時で384kpbsを(スペック上では)実現すると言っていま す。ショートメールの送受信や文字コンテンツの閲覧がメインの用途だったものが、 これにより動画像なども送信可能になります。  (はっきりいって)有線より速い夢のようなIMT-2000ですが、現状でいくつかの問 題が指摘されています。まず通話エリアが当初は首都圏の一部地域のみになること、 そして、料金はいくらぐらいになるのか? ということです。384kbpsは音声通話にし て何十回線もの帯域を占有するため、まともに提供するとかなりの料金になることが 予想されます。cdmaOneの64kbps通信ほうが、コストの面からいえば優れているかも しれません。それならば、さらに料金が安いPHSのほうがいいかもしれません。PHSは 128kbpsのフィールドテストも始まっているため、速度面でもある程度の期待がもて ます。ひょっとしたら、近い将来には、無線LANやBluetoothを使用した安価なサービ スも登場するかもしれません……  こういったワイヤレス通信の分野は、いまもっともホットなトピックです。@ITで はこの分野の最新レポートや解説記事も、どんどん充実させていく予定です。期待し てお待ちください(単に趣味に走っているだけだったりして……(^^;; )。                 @IT 編集局 鈴木淳也(suzuki@atmarkit.co.jp) --------------------------------------------------------------------------== ==■メールサービスについて--------------------------------------------------  本メールに記載された内容の著作権は、記事執筆者および株式会社アットマーク・ アイティが所有します。本メールの配布・転載等は自由に行っていただいてかまいま せんが、その際に内容の改編等の行為はしないようお願いいたします。本メールに記 載された内容で不明店・疑問点がありましたら、下記のメールアドレスまでご連絡く ださい。 →info@atmarkit.co.jp(記事の内容やメール配信に関するお問い合わせ) →sales@atmarkit.co.jp(広告に関するお問い合わせ) ----------------------------------------------------------------------------              Copyright(c) 2000 株式会社アットマーク・アイティ --------------------------------------------------------------------------==