Handspring、Frontpath、Palm、それぞれの戦い

2000/9/30
(09/27/00、 8:58 p.m ET) By Mark Hachman、 TechWeb News

 PDAを特定市場向けに仕立つつ、大量に販売するにはどうすればいいだろうか?

 Handspring、Frontpath、そしてPalm Computingは、9月27日、シカゴで開催されたPCIA GlobalXChangeショーで、自社製品を特定の市場やアプリケーションに向けてフォーカスする取り組みを揃って公開、この疑問への回答を試みた。

 ともに主流であるコンシューマーおよびビジネスの各市場への取り組みを試みるHandspringとPalmは、ワイヤレスコミュニケーションというメディアがビジネスとレジャーの両方で利用されるために葛藤を引き起こしてきた。

 HandspringがCDMA、CDPD、そしてワイヤレスの各技術をVisorに搭載すべく次々と提携を発表する一方で、Palmは、PalmOSをMotorolaの携帯電話に対応させる計画を発表した。  

 一方でFrontpathは、バンキング、医療、そしてホテル関連サービス業などのバーチカル(垂直)市場に適応した一連の製品を投入し、大衆市場を完全に回避する道を選んできた。

 Frontpathは2001年にコンシューマー市場に参入する計画だが、新しいProGearシリーズの「Webパッド」は当初、新興企業、CyberPixieなどのパートナーによって宣伝/販売されることになる。

OSで勝負するPalm

 PalmはFrontpathと同様、自社のソフトウェアを重要な差別化要素と考えており、Palm OSをHandspringやソニーをはじめとする各方面の多数のベンダーにライセンスしている。

 Palmによると、同社は1999年のMotorolaからの出資を受けて完成した3バンドGSMプロトコルを採用する新しい携帯電話で、MotorolaにPalmOSを使用する許可を与えたという。

 同社によれば、この新しい電話機には通常の携帯電話より大型のカラー画面を採用し、これまでより多くの情報を表示し、Palm OSのほかにMotorolaのStarfish TrueSyncソフトウェアが使えるようになるとのことだ。

 Microsoftが出す「Stinger」と呼ばれる電話機も、平均より大きめのカラーディスプレイを採用する。

 PalmのCEO、Carl Yankowski氏は声明の中で、「わが社はプレミアライセンシー各社、10万人のデベロッパーを有し、ハンドヘルド機は約70%のシェアを獲得している。Palmプラットフォームはモバイルインターネットの成長の原動力となっている。エレガントでスマートなモバイルデバイスの投入に関してMotorolaが持つ専門知識は、コンシューマーとビジネスユーザーの双方にワイヤレスデータと音声アクセスのシームレスな統合を実現するスマートフォン製品を提供してくれるだろう」と語った。

ハードで足固めを図るHandspring

 Handspringは、自社のVisorのハードウェアデザインでPalmと差別化を図ることにした。  

 VisorのSpringboard拡張スロットに対応する携帯電話モジュールの製造計画を明らかにした同社は、他社の参入を促す多くの提携を発表した。

 Visorのユーザーは、3社の企業によって異なるデータプロトコルを使ってワイヤレスでローミングできるようになる。CDMAワイヤレスアクセスソリューションのプロバイダーであるAirPrimeは「SB1000」ワイヤレスCDMAを発表し、Tellus TechnologyはCDPD標準を採用した補助モジュールの「WipClip」を発売した。

 最後に、Sierra WirelessがGoAmericaと共に明らかにしたところによると、新しいSierraワイヤレスアダプタモジュールはGoAmericaのサービスを使って2001年の第1四半期に導入が進められるという。

 一方、Arkon Networksはコードレス電話モジュールを発表している。Arkonが「Paraphone」と呼ぶこの製品は、接続するとVisorのコードレス電話機能を認識する。

コンシューマー市場に参入するFrontpathは“模索中”

 S3の完全子会社であるFrontpathも、同社初となるTransmetaベースのWebパッド(ProGear製品ラインの一部)に関するいくつかの詳細を明らかにした。

 同社の製品マーケティングディレクター、Ward Williams氏によると、10.4インチのSVGAもしくはXGAベースのTFTパネルを基本にしてデザインされたこのパッドには、400MHzのTM3200 Crusoeプロセッサが搭載されているという。

 同氏によると、8 Gバイトの2.5インチハードドライブとPCMCIAスロットを装備した典型的なコンフィギュレーションで、価格は約1500ドルの予定だ。

 Williams氏のFrontpathとTransmetaのプラットフォームは、「無能」とWilliams氏が呼ぶNational Semiconductorの「Geode」プロセッサを搭載するデバイスと競合する。

 「彼らが“Webパッド”と呼ぶデバイスは、どれも市場に出せる状態ではない」(Williams氏)

 Nationalによると、General Electric、3Com、そしてHoneywellが近日中に製品を投入する計画で、America OnlineとPhilips Consumer Productsは共同でデザインしたAOLTVセットトップを米国の5都市で試験導入しているという。

 Frontpathのゼネラルマネジャー、Janet Leising氏は電話会議の中で、「情報家電の新しいカテゴリーを定義している。この市場が既に存在することは確かだが、まだ明確なものになっていない。自分の必要な情報を持つポータブルなアプライアンスが情報家電なのだ」と語った。

{英文記事]
Handspring, Palm, Frontpath Hone PDA Focus

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