米Sun、Sun Rayサーバ・ソフトの新バージョンを発表

2000/10/3

 9月27日、米サン・マイクロシステムズはマルチヘッド機能や各ソフトウェアを強化したSun Rayサーバ・ソフトウェア1.2を発表した。

 新バージョンの大きな特徴であるマルチヘッド機能とは、マウスやキーボードなど単一の入力装置で複数のディスプレイを操作できる機能で、「XINERAMA」と呼ばれる標準Xウィンドウ・システムにより実現した。ユーザーは同システムを搭載したSun Rayアプライアンスのグループの異なるディスプレイ間でドラッグ&ドロップなどの操作が行える。利用できるディスプレイは最大で16個。

 また、ネットワークプリンタに加え、ローカルUSBで接続したパラレルとシリアル、両方のプリンタでの印刷が可能となった。SolarisOS環境やJavaべースのアプリケーションとUSBポートからパラレルまたはシリアル接続できるため、Sun RayのUSBポートにプラグインしたアダプタを通してPDAと同期をとるなどということもできるという。

 サンは、昨年9月にOSやアプリケーション、ユーザー固有の環境などをサーバ側で管理・実行し、ユーザーはネットワークを通してアプリケーションやグラフィックなどを利用するコンピューティング・モデル「Sun Ray エンタープライズ・システム」を発表した。同システムのオールインワン型のネットワークアプライアンスとして、スマートカードであらゆる端末から瞬時に自分の画面にアクセスできる「ホットデスク機能」を持つ、「Sun Ray 100」「Sun Ray 150」がある(日本では7月に出荷された)。

 米サンによると、PCと比べると、デスクトップにサーバ並の能力を持たせることができるという。リソースを有効に活用できるため、ソフトウェア開発者やEDA(電子設計用CAD)ユーザーの作業の効率化が図れ、生産性の増加やコスト削減につながるという。

 対応OSはSolaris 2.6、7、8。日本での発売は未定。

[関連リンク]
米サン・マイクロシステムズの発表記事
日本サン・マイクロシステムズのホームページ

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(@ITNews)

 

 

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