IBMがPHS機能内蔵WorkPadの個人向け販売を開始

2000/11/22

 日本IBMは11月21日、2000年7月から企業向けに提供を開始しているPHS機能内蔵型WorkPadの個人向け販売も開始すると発表した。

 これは、同社の販売するWorkPadにPHS通信モジュールを組み込んだもので、PHS番号が未登録のモデル(8602-31J)と、東京通信ネットワーク(TTNet:ASTELブランド)のPHS番号を登録済みのモデル(8602-31A)の2種類が用意されている(同社以外のPHS事業者と契約したい場合は、8602-31Jを購入して別途回線契約を行う必要がある)。販売形態は、同社の通信販売での扱いがメインで、8602-31Jが3万4900円、8602-31Aが2万9900円となる。一部店舗では、すでに本機の販売を開始しているところもあるが、同社では、今後店頭での販売網も拡大していく予定だという。

 海外ではPalmVIIなど、ワイヤレス通信でインターネット接続が可能な製品がすでに発売されているが、今回の発表で、日本でもようやくSnapConnect+携帯電話といったオプションを利用することなく標準機能でワイヤレス通信でのインターネット接続が可能になった。国により通信事情が異なるとはいえ、PalmVII登場から1年半あまり。なかなか登場しない通信機能内蔵Palmにやきもきしたユーザーも多かったことだろう。ネットワークへの接続機能はWorkPad(Palm)の使い勝手を180度変える可能性を秘めており、今後の動向が楽しみだといえる。

[関連リンク]
日本IBM発表のプレスリリース

[関連記事]
Mobile Insider:Palm系PDAはこう見分ける(PC Insider)
ニュース解説:パーム コンピューティングの戦略(PC Insider)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)