米ロータスフィア開幕
次世代KMを実現するディスカバリーサーバをついに公開

2001/1/17

キーノートスピーチでステージに立つアル・ゾラー氏

 米国フロリダ州オーランドのウォルトディズニーワールドにてロータスが主催するLotusphere 2001が1月15日から始まった。会場にはロータスの顧客やビジネスパートナーを中心として約1万人以上の参加者が訪れている。日本からの参加者は約70人程度の模様だ。イベントのメインとなるのは100を越える技術解説のセッションだが、その他にも各種ビジネスパートナーの製品を紹介するプロダクトショーケース、分野ごとの技術情報や情報交換を行うラボなどが用意されている。

 今年のテーマは“IN THE KNOW(ナレッジの発掘)”ということで、価値のあるナレッジマネジメントを企業やコミュニティでいかに実現・展開していくかが主な話題となっている。基調講演にて社長兼CEOであるアル・ゾラーは次世代コラボレーションのビジョンを示し、ナレッジマネジメントに成功するための要素としてナレッジにアクセスするときの透過性や同時性を強調した。最新のロータス技術では、ノーツ/ドミノにSametime、QuickPlace、ラーニングスペースというような製品を統合し、またブラウザやPIM、携帯電話というようにあらゆる形態のクライアントからもアクセスできる最適な環境を提供できるようになる。

Lotus Knowledge Discovery Systemの登場

K-stationのデモ画面

 ナレッジマネジメントの具体的な実現例の中心となる要素は、K-stationとディスカバリーサーバになる。K-stationは主にユーザーインターフェイス部分を担当し、ポータル画面を実現する。カスタマイズの柔軟性や操作性の高さは注目すべきだろう。また、ディスカバリーサーバーは主に検索機能を指す。企業内の情報リソースからユーザーが必要とする情報を、言語の類似性やアクセス権なども考慮して的確にユーザーに検索結果を提供することが可能になる。ディスカバリーサーバは日本では今年の第2四半期の公開予定。

 ロータスはこの2つを組み合わせて「Lotus Knowledge Discovery System」として発表。同社のナレッジマネジメントプラットフォームとなる。

 今回紹介された注目のクライアントの製品としては「iNotes Web Access」が挙げられるだろう。これはWebブラウザ(IE5)からドミノにアクセスする環境のことで、ノーツクライアントの主要な機能の大半を保有している。洗練したデザインのUIがあり、メールやカレンダーはもちろん、グループスケジュールを使った空き時間検索、リッチテキストアプレットによる豊富な編集機能が可能となる。DOLS(ドミノオフラインサービス)を使えば、データをローカルに複製することにより、オフラインの環境でブラウザからドミノアプリケーションを利用することができる。

ドミノ・エブリプレイスで、どこでもドミノへアクセス

ゲストでフランシスコッポラ氏登場。映画製作過程でのコラボレーションについて語る

 また今後の展開が期待される分野としてモバイルが挙げられる。今後は「ドミノ・エブリプレイス」というブランド名にてドミノへアクセスする環境の拡大を図っていく。デモでは移動中の車中でPIMを使い、ドミノワークフローで構築されたアプリケーションにアクセスして上司が承認したり、携帯電話やショートメッセージにて簡単なメモを送信するところを見せた。

 ノーツ/ドミノは今年でR5の発表から2年目を迎えた。未だに新機能の発表はあるが、R5.0.5で製品としての完成度はかなり高まり、現時点では斬新な技術で注目を浴びるのではなく、いかに効果的にナレッジマネジメントを顧客の現場で実現できるのかが鍵となっている。

次のバージョンはRnext

 今後のメジャーリリースアップ後の製品は「Rnext」と呼ばれており、そこではWeb技術やXMLへの完全対応を目指すことになる。今年の年末には明らかになる模様だ。また、具体的な詳細はまだだが、ロータスはSametimeやQuickPlaceの技術をASPに提供してホスティングサービスを行っていくと発表した。

(加山恵美)

[関連リンク]
Lotus Delivers on Promise of Next Generation KM Solutions with Lotus Discovery Server
米Lotus Corp.

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