「さらなる高可用性をめざす」ベリタスの企業戦略

2001/2/15

 バックアップ/ストレージ管理ソフトウェアベンダーのベリタスソフトウェアは2月14日、東京都内のホテルにて、昨年末に米国法人の社長兼CEOに就任したゲイリー・ブルーム氏(Gary Bloom)を交え、日本法人を含む同社の今後の業界戦略についての記者会見を行った。

米ベリタスソフトウェア社長兼CEOに就任したゲイリー・ブルーム氏はオラクル出身。「ラリーがいるから、オラクルにいる限りCEOにはなれないからね」と、記者団の質問にリップサービスで返答

 ベリタスソフトウェアは、バックアップツールの「NetBackup」「Backup Exec」(Windows NT/2000に同ソフトウェアのサブセット版が同梱されている)をはじめ、クラスタリングツールやSAN管理ツールなど、ストレージ管理ソリューションを中心に事業を展開するソフトウェアベンダーである。ストレージ関連は急成長が期待される分野の1つであり、同社の2000年第4四半期の売り上げは3億7010万ドル。前年同期比で64%の増加を実現するなど、近年の不況下においてもその好調さがうかがえる。

 同社では、この成長下における注目すべきトピックとして「NT系バックアップツールのシェア拡大」「クラスタリングツールなどの高可用性を実現する製品群の急成長」をあげている。同社によれば、2000年におけるNT系バックアップツール全体の成長率が10〜15%と予想していたのに対し、同社では51%の成長を実現。シェアの拡大につながったという。高可用性を実現する製品群の成長については、ビジネスシーンでのインターネット利用が高まるにつれ、システムダウンを許さない高可用性(High-Availability)への注目が集まっている結果だとしている。

 企業のe-Businessへの本格展開が始まるなか、従来までのデータセンターで求められていた要件をさらに上回る可用性や拡張性が求められる。ダウンタイムゼロやSLAの規定の強化、企業の成長に合わせて柔軟に拡張できるスケーラビリティなどは、データセンターの運営者側にとっても生き残りの条件になるだろうと予想する。

 同社では、これらの高可用性を実現するストレージ管理製品ラインナップの拡充のほか、従来までのSolarisやWindows NT/2000以外にも、HPやIBM、さらにはLinuxといった他のプラットフォームへの製品展開を図る。また、地域ごとの販売チャネルの拡大やパートナーとの関係強化も進め、特に日本においては全世界比10%の売上実現と高成長を目指しているという。

 会見の最後に行われたQ&Aセッションの中で「ベリタスが弱点としている部分はどこか?」という質問に対し、ゲイリー氏は「バックアップツールはどの企業でも使われており、実際、多くの企業でベリタス社の製品が採用されているが、会社の知名度はいまいち。今後はHigh-Availabilityを実現する専業ベンダーとしてブランディングの強化につとめたい」と、今後のマーケティング方針について語った。

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