アドビ、XML対応のAcrobat 5.0 日本語版を発表

2001/4/12

「Adobe Acrobat 5.0日本語版」のパッケージ

 アドビ システムズは4月11日、ネットワーク機能やセキュリティ機能を大幅に強化したPDFファイル作成ソフト「Adobe Acrobat 5.0 日本語版」を発表した。

 ネットワーク機能では、XMLファイル、ODBCやWebDAV(Web Distributed Authoring and Versioning)に対応し、PDFファイルの文書情報をXMLメタデータとして外部アプリケーションから参照したり、フォームデータをXML形式にしてデータベースに登録できるようになる。また、Webブラウザから作成したPDFファイルに注釈を付けることが可能。

 セキュリティ機能では、RC4暗号化技術に対応し、業界最高水準の128ビットキーでの暗号化をサポート、PDF文書にパスワードを設定することで第三者によるドキュメントの閲覧や印刷を禁止できるなど、きめ細かくアクセス権を制御できる。

 特にMicrosoft Officeユーザーに喜ばれそうなのが「PDF Maker」だ(ただし、Windows版のみ)。これは、WordやExcelのファイルを開いた状態からツールバーのボタンを押すだけでPDFファイルに変換してくれるツール。また、全社規模でAcrobatの配布、アップデートが可能になるなど、管理者による運用管理にも考慮された。

 Acrobat 5.0 日本語版の発売は4月27日からで、価格はオープンプライス(同社のアドビストアでの価格は2万8310円。旧バージョンからのアップグレード版は9800円)。対応OSは、Windows 95 OSR 2.0、Windows98、Windows NT 4.0 Service Pack 5以上、Windows 2000、Mac OS 8.6以降(ただし、Mac OS 8.6では、一部の機能が利用できない)。Mac OS X用ネイティブのAcrobat 5.0は、現在開発中であるとのこと。

 PDFファイルを閲覧するソフトウェア「Adobe Acrobat Reader 5.0 日本語版」は、4月18日より無償でダウンロードできるようになる。

 アドビはAcrobat 5.0によって追加、強化されたセキュリティや電子署名などの機能をもとに、「高度情報通信ネットワーク社会形成基本法」(IT基本法)や「電子署名及び認証業務に関する法律」(電子署名法)などで今後一層政府の電子化が進展する政府、官庁や自治体に、Acrobatの採用を積極的に働きかけていく予定だ。

 なお、米アドビ システムズは現地時間4月10日、Palm OS用の「Adobe Acrobat Reader for Palm OS」のベータ版(Acrobat 5.0ベース)を発表し、同社のWebサイトからダウンロードできる。Acroba Reader for Palm OSは、tPDF作成機能と閲覧機能をPalm用に最適化されたソフト。。対応OSは、Palm OS 3.1以降(Palm Desktop 3.0.1以降)で、最低200KB以上のメモリが必要。

[関連リンク]
アドビ システムズの発表資料
Palm OS用のAcrobatについての米アドビの発表資料

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