最新のDelphiはWebサービス開発を実現

2001/7/10

2年振りのリリースとなった「Delphi 6」(写真はEnterprise版)
 ボーランドは7月9日、Windowsアプリケーション開発環境ツールの最新版「Delphi 6」を発表した。Enterprise、Professional、Personalの3つのラインアップをそろえ、7月25日より出荷開始する。

 2年ぶりのバージョンアップとなったDelphiの今バージョンの最大の特徴は、Webサービスの開発が可能となった点とLinuxとのクロスプラットフォームを実現した点だ。「Webサービスが現実のものとして利用できる製品」と同社営業本部 マーケティング部 Delphi開発マネージャ 大野元久氏は語っている。

 実際にWebサービス開発を実現するのは「BizSnap」機能。Webサービスを実現するXMLSOAPWSDLXSLなどの標準技術に対応させた。Webサービスのインポートでは、WSDLファイルやWSDLのURLを指定してインターフェイスコードの自動生成が可能。生成したWebサービスをプログラムとして利用できる。また、Webサービスを作成する際には、専用ウィザードでインターフェイスや実装コードを記述すれば自動的にSOAPオブジェクトやWSDLを生成できる。

Webサービス機能を実行中の画面例(クリックで拡大)

 Windows/Linuxのクロスプラットフォーム開発は、すでに発売済みのLinux用開発ツール「Kylix」との併用により実現する。独自のCLX(Component Library for Cross platform)を搭載(Kylixには搭載済み)、同じプロジェクトでWindowsとLinuxの両プラットフォームに対応するネイティブアプリケーションを開発できる。

 その他、Webアプリケーション開発では、HTMLやXSLを使ったページ生成、セッション管理などをコンポーネントベースで開発できる「WebSnap」技術を提供する。同技術では、Webアプリケーションのソースレベルでのデバックも可能にする。

 また、ビジュアル開発とソースコード開発を連携させる「2Way-Tool」や、ネイティブコード・コンパイラなどの機能は、これまで通り備えている。

 今後の販売戦略として、「Visual Basic(VB)」からの乗り換えを促進し、VBユーザーを積極的にDelphiに取り込む。大野氏は「オブジェクト指向に基づいたDelphiは、既存の資産を生かすことを基本方針としている」とVBとの違いを強調、「ユーザーの満足度は高い。まずは使ってもらうことが先決」と戦略の方針を明かす。

 ユーザー獲得策として、VBユーザーを対象としたProfessional版の乗り換えキャンペーンと、エントリー版にあたるPersonal版の無償ダウンロード(2001年9月までに提供開始)を行う。また、VBからの移行ガイドなどの情報提供も引き続き行う。

 価格はEnterprise版が36万円、Professional版が6万8000円(乗り換えキャンペーン価格は4万8000円)、Personal版はダウンロードは無償、パッケージは4800円。

[関連リンク]
ボーランド
ボーランドのDelphi製品紹介のページ

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