「XMLで何ができるのか?」に答えるとエクセロン

2001/7/12

 7月11日、日本エクセロンは都内で、第2回目となるユーザーカンファレンス「EXCELON FORUM 2001」開催した。今回のテーマ“XMLとe革命のリアリティ”の下、会場にはXMLやBtoBのソリューションについてセッションや展示が行われた。ここでは、日本エクセロン代表取締役社長 漆山正幸氏、米エクセロン上級副社長 アラン・ゴールド(Alan E. Gold)氏による基調講演をレポートする。

アラン・ゴールド上級副社長

 米エクセロンは1988年創業で、日本法人は1991年に設立された。当初、オブジェクト指向データベースが事業の主軸だったが、XMLの登場とともにXMLに傾倒している。現在、XMLサーバの「Extensible Information Server」、オブジェクト指向データベース「ObjectStore」などの製品を市場に投入している。

 「“XMLとは何か?”から、“XMLで何ができるのか?”の段階に入った。弊社では電子政府/自治体、BtoBの2つの領域を考えている」と漆山社長。BtoBに関しては、まずは企業内のシステム統合がされていることが前提となることに、先進的企業が気が付づきはじめているという。そこで、エクセロンでは新しい事業コンセプトとして“ECM(Enterprise Commerce Management)”を提唱していく。

 「ECMとはビジネスプロセスやサービスが主導のシステム」とゴールド氏。ECMについての説明と同社の戦略について次のように説明した。

 現在の企業システムでは、SCM、CRM、ERPなどが連動して機能していないし、情報は分散している。各システムが独立し、「機能、アプリケーション、情報で構成される島が複数点在しているようなもの」。ECMはこれらのシステムを束ね、ビジネスに必要なアプリケーション、サービスや情報を統合し、エコシステムを循環させるというものだ。

 そのために必要となるのがセルフサービス型のアプリケーション。従業員、顧客、サプライヤー企業と情報の共有やコラボレーションが実現するセルフサービス型アプリケーションにより、ビジネスのスピードは増し効率化が進む。コスト削減にもつながり、他社との差別化にもなる。このセルフサービス型のプラットフォームを実現するのがXMLだ。

 XMLは階層構造による高いデータ記述力を持ち、拡張性にも優れた、インターネットの標準データフォーマットでもある。エクセロンでは、このXMLの特性を生かしてセルフサービス型のプラットフォームを構築することを提案していく。

 エクセロンはこのECMを事業化する準備を整えつつある。同社は今年5月、米C-bridgeとの合併を発表した。C-Bridgeは産業別にeビジネスのソリューションを提供するサービス企業。この2社が合併することで、エクセロンのXMLベースの製品群とC-bridgeのソリューション提供の知識やノウハウが一体化することになる。「高い価値のECMソリューションを機敏に提供できるようになる」とゴールド氏。2社の合併は今年9月にも完了する見通しで、合併後の社名はこれまでどおり「エクセロン」だという。

 日本エクセロンは今年で10周年を迎え、「節目の年」としている。「浮き沈みの激しいIT業界で生き残ってきた」と述べた漆山氏は、「果敢に新しいビジネスに挑戦することが変化に対応して自らを変えていくことにつながる」と感想を語った。

(編集局 末岡洋子)

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