MS、日本で独自の資格制度を実施

2001/7/28

 マイクロソフトは7月26日、日本独自の初級エンジニア向けの新しい試験制度の創設と、同試験を2001年10月から実施することを発表した。

 新資格制度は、同社のエンドユーザー向けの資格であるMOUS(Microsoft Office User Specialist)とプロフェッショナル・エンジニア向けの資格「MCP」の中間に位置する。今後MCPを目指すエンジニアのエントリ資格の位置付けとなる。

 新資格試験は1つの製品に対して、「データベース基礎」「OS・ネットワーク基礎」、それに「開発基礎」の3つの分野で行うが、将来的には他のプロダクトやサービスに対応した資格試験も提供する予定という。

 新資格の試験には、(1)関連するIT分野の一般的・常識的な知識、(2)マイクロソフトの技術の応用に関する基本的知識、(3)Microsoft .NETなどのサーバ系システム技術の基本知識の要素を含むものとなる。

 これを具体的な試験に当てはめると、データベース基礎試験では、“データベースに関する基礎知識”“Microsoft SQL Server管理の基礎知識”、それに“Microsoft SQL Serverでのプログラミングの基礎知識”が問われることになる。

 MCPは1993年からマイクロソフトが開始した資格制度。これまで約10万人の資格者がいる。同社の説明によると、今回の新資格制度は、政府のe−Japan重点計画の中の項目「教育及び学習の振興並びに人材の育成」に合致し、IT人材を幅広く育成することを目的とするという。なお、同社は詳しい資格制度の概要などを9月中旬に明らかにする予定。

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マイクロソフトの発表資料

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