コンポーネントスクエア、EJBマーケットプレイスの運用開始

2001/8/2

 EJBコンポーネントを中心とするソフトウェア部品の流通促進を目指すコンポーネントスクエアは、8月1日より会員制マーケットプレイスの運営を開始した。

 コンポーネントスクエアのEJBマーケットプレイスは、ネットを主体とした単なるマッチングサイトではない。信頼感のある市場を形成するためには、商品供給や権利許諾における信用、与信供与といった最低限の信頼の確立が必要となる。そのため、取引できるのはコンポーネントスクエアが定める会員制度を遵守できる法人会員とその企業の社員ということになる。

 会員資格にサプライヤーとバイヤーの区別はなく、会員は随時サプライヤーにもバイヤーにもなれる。法人会員の会費は年間30万円で、法人会員の社員は無制限にユーザー会員として登録が可能だ。ただし、2001年9月末日までは無償期間とし、10月1日から有償サービスが開始される予定だ。

 法人会員が受けられるサービスは、マーケットプレイスに提供されたコンポーネント商品の購入やマーケットプレイスを通じた商品の販売のほかに、Java/EJBに関する技術情報やコンポーネント商品の導入事例に関する情報の提供を受けられる。また、掲示板やメーリングリスト、オフラインでの交流会などのコミュニティが用意され、会員間でのさまざまな情報交換が行えるという。

 流通に必要となる、商品情報の公開やプリセールス、ソフトウェアの提供時に生じる媒体の用意やライセンスキーの発行、商品管理、顧客管理などはコンポーネントスクエアがサポートまたは代行し流通の促進を図る。また、顧客からのカスタマイズ要求への対応も行うという。これらのサービスを受けるには、内容によって商品単位での別途費用が必要となる。

 そのほかのサービスとしては、社内に有益なコンポーネント部品を蓄積しているにもかかわらず、開発に追われて商品化の時間がない、商品化のノウハウがない、といった課題をもった企業を対象に、コンポーネント部品を商品化するまでのコンサルティングを提供する。さらには、社内のさまざまな部署に蓄積されたコンポーネントをうまく活用したい大企業に対しては、コンポーネント部品の管理やドキュメントの標準化といった作業をコンポーネントスクエアにアウトソースできるサービスも提供する。

 なお、会員登録はコンポーネントスクエアのサイトから契約書をダウンロードして申し込むことができる。また、法人会員の社員は法人ユーザー会員としてサイト上で登録することが可能だ。

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