Webサービスでのリードを強調するIBM

2001/8/30

 日本アイ・ビー・エムは8月29日、J2EE準拠アプリケーション・サーバの最新版「WebSphere Application Server V4.0」と開発環境「WebSphere Studio V4.0」を発表した。

「WebSphereの他、DB2、Lotus、Tivoliと豊富なソフトウェア製品群をもつのはIBMだけ」と平井康文理事

 冒頭で挨拶した日本IBM 理事 ソフトウェア事業部長 平井康文氏は、新製品は「本格的なWebサービスのためのWebSphere」と述べる。同社とマイクロソフトが手を組み、SOAPに本格的に取り組むと発表したのが約1年前(「MSとIBMが手を組み推進する「Web Services」とは何か」参照)。以来、“Webサービス”という言葉は急速に広まり、今ではソフトウェア分野での最重要キーワードといってもいいだろう。

 IBMでは、このWebサービスを実現するWebSphereにかなりの重点をおいている。その成果か、2000年度のWebSphereの売り上げは900%増を達成。「世界でも日本でも、高いマーケットシェアを占めている」と平井氏。現在、同社では“Dynamic e-businessを実現”をキャッチに、販売・マーケティング活動を展開中だ。

 最新版のWebサービスサポート機能は、SOAPWSDLUDDIを標準でサポートする。この日、同社パートナーの日立ソフトウェアエンジニアリングが、SOAPを実装し異なる言語(JavaとVisual Basic)で書かれたプログラムで、サン製サーバ上にあるWebSphereベースの商品検索システムに問い合わせをし、同じ答えが得られるというWebサービスのデモを披露した。日立ソフト インターネットビジネス推進部 部長 中村輝雄氏は、Webサービスが実稼働できるだけでなく、マイグレーションも可能であることを強調した。

 その他の新機能に、「DynaCashe」がある。アクセス数の多いコンテンツのアクセス結果をServletとJSPによりキャッシュする仕組みで、パフォーマンスを飛躍的に向上させたという。

 WebSphere V4.0は、複数サーバ環境とスタンドアロン・サーバ環境に合わせ、アドバンスド版とアドバンスド・シングル・サーバ版で提供される。

 WebSphere StudioはWebアプリケーション統合開発環境。最新版ではWebサービス作成ウィザードを用意した。JavaBeansをインポートしてWSDL、SOAP−DD(ディプロイメント・ディスクリプタ)を生成し、インターフェイス定義、サービス実装・発行が可能。WebShere StudioにあるJavaクラスをWebサービスとして公開できる。

 IBMでは、開発環境のオープンソース化も発表した。他社の開発環境も混在できる統合環境のWorkBenchを提供するという。現在、賛同するISVとともに調整を行っている。

 WebSphere Studioのエントリー版は無償で同社Webサイトよりダウンロードが可能。同プロフェッショナル版とアドバンスド版には、「WebSphere Studio Site Developer」が無償で同梱される。

 WebSphere Application Serverは9月7日より、WebSphere Studioは9月4日より出荷を開始する。

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日本IBMの発表資料

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