3G向けダイジェスト映像生成などの技術、ドコモとIBM

2001/9/19

 NTTドコモと日本IBMは9月18日、第3世代以降の携帯電話向けに、ダイジェスト映像生成およびストリーミング配信制御に関する技術を発表した。

 第3世代以降の移動体通信サービスでは、動画がキラーアプリケーションとなることが予想されるため、動画の付加価値をいかに高めるが課題となっている。今回発表された技術では、利用者の好みに応じたダイジェスト映像を生成し、短時間で効率の良いコンテンツを提供すること、通信環境の変化に応じたスムーズな送受信が可能となる。

 ダイジェスト映像生成は、映像コンテンツの属性や構造などの内容を示すデータ(MPEG-7対応のメタデータ)と、携帯端末に格納された利用者のし好データをマッチングすることで、利用者のし好に応じたダイジェスト映像を自動的に作成する技術。

 サーバ側には、3GPPストリーミングプロトコルに準拠したパケット・ストリーミング方式に、MPEG-7メタデータ・ハンドリング機能を追加し、クライアント側には、メタデータを解釈するJavaプログラムを搭載する。これにより、し好データに応じたMPEG-4ビデオが視聴可能となる。

 MPEG-7はこれまでの圧縮標準MPEG-1/2/4とは異なり、映像・音声データに対するメタデータの標準であり、コンテンツ・メディアの属性や構造を記述するもので、2001年秋に規格化される。

 同日、両社は、常にスムーズなストリーミング配信サービスを提供するため、3つの配信技術を確立したことも発表した。現状の動画のストリーミングでは、何らかの事情で通信が途切れると、最初から再生をやり直す必要がある。また、混雑などによって帯域幅が減少した場合、パケットのロスなどにより画像が乱れる可能性もあるからだ。

  1. 圏外になった場合には自動的に動画再生を中断し、再び圏内になったときに再生を再開する拡張モバイル・セッション管理
  2. ネットワークの帯域幅が混雑などにより減少した場合に、画質を調整するなどしてパケットのロスをなくす動的適応エンド・エンドQoSストリーム配信
  3. 帯域幅が減少した際にフレーム数を落として画質重視にするのか、画質を落として動きを重視するのかといったユーザー要求に応じたエンド・エンドQoSポリシー

 今回の発表は、純然たる技術開発の発表であり、今後FOMAにどのように対応していくかなどの具体的なスケジュールは一切発表されていない。また、両社は今回の技術研究の成果を普及促進させるとともに、国際標準化機関へも提案していくという。

[関連リンク]
NTTドコモの発表資料
IBMの発表資料

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