[STORAGE NETWORKING WORLD/Tokyo 2001 Fall開催]
ストレージとネットワークで重要なのは光技術

2001/11/27

 11月26日と27日の2日間、東京国際フォーラムにおいて、IDGジャパン、Computerworld、SNIA(ストレージネットワーキング・インダストリ・アソシエーション)主催の「STORAGE NETWORKING WORLD/Tokyo 2001 Fall」(STORAGE NETWORKING WORLD)が開催されている。

 STORAGE NETWORKING WORLDは、基調講演やスペシャルセミナー、ワークショップ、テクニカルチュートリアルなどが開催されたほか、52社によるSANの最新ソリューションなどの展示も行われた。第1回となるSTORAGE NETWORKING WORLDは、2001年1月に開催されたが、このときは今回よりも規模も小さく、専用の展示会場もなかった(出展者数は約20社だった)。今回大幅に出展社数やセミナー数などが増えたことからも、ユーザーのストレージへの関心の高さがうかがえる。

デロイト トーマツ コンサルティング 情報通信・メディア事業部長 宮永 博史氏

 STORAGE NETWORKING WORLDの初日、最初に基調講演を行ったのは、デロイト トーマツ コンサルティング 情報通信・メディア事業部長 宮永博史氏。「ブロードバンド時代の経営戦略」と題して講演した宮永氏は、現在のブロードバンドは、「スピードや価格ばかりが注目されている。それは、レイヤー1〜3レベルの議論である。しかし、ブロードバンドで重要なことは、その上に載るアプリケーション層に、どんなアプリケーションが現れるかにある」という。そして、そうしたアプリケーションが現れたとき、ストレージへの需要が爆発的に多くなるだろうと予測した。

 しかし、同氏によれば、その制約になりかねないのが、CPUなどの処理性能向上の問題だという。ムーアの法則が今後10年〜20年間は有効と仮定した場合、ネットワークやストレージ容量、インターネットへのアクセス速度の処理能力はそれを上回る。その結果、現在の技術では、CPUでは処理できなくなる可能性があるという。そのため、宮永氏は「今後重要となるのは、半導体(CPU)で処理せず、すべてを光で処理する技術だ」と述べ、今後のネットワークやストレージでは、光技術が重要となることを指摘した。

社団法人 情報システム・ユーザー協会(JUAS) 政策企画委員会 調査部会 副部会長の宇羅 勇治氏

 次に壇上に立ったのは、社団法人 情報システム・ユーザー協会(JUAS) 政策企画委員会 調査部会 副部会長の宇羅勇治氏。宇羅氏は「ストレージ・ネットワークへの期待とユーザーから見た課題」をテーマに講演を行った。

 宇羅氏はまず、現状のシステム投資での問題点を指摘した。それは、24時間停止できないシステムが増加していること、分散型、オープンな基幹システムが増加していること、KM(Knowledge Management)やDW(Data Warehouse)などの情報蓄積型の容量が増加していること、システムやデータのバックアップ時間・台数の増加、さまざまなサーバのリソース管理が必要となっていることなどだ。これらの解決策として宇羅氏が強調したのが、SANやNASを適用することだという。

 SAN導入のメリットとして宇羅氏は、ノンストップシステムの実現、超高速バックアップ、リストアの実現、ストレージバックアップの統合、クローニングによるミラーディスクの利用、サイト間ディザスタリカバリの実現などを挙げる。これらにより、システムなどの停止時間の短縮、監視業務の効率化、リソース管理の効率化が図れるという。講演の最後に同氏は、より一層のオープン化の実現を訴え、「大型汎用機のようなベンダによる囲い込みを排除し、オープンで最新のソリューションをユーザーが利用できるようにしてほしい」と語った。

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STORAGE NETWORKING WORLD/Tokyo 2001 Fall

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