ERP導入の短期化を狙い、SAPとデロイト トーマツらが提携

2002/1/18

 デロイト トーマツ コンサルティング(以下DTC)、IDSシェアー・ジャパン(以下IDS)、SAPジャパン(以下SAP)の3社は、mySAP.com導入コンサルティングおよびBPR(Business Process Reengineering;業務プロセス改善)コンサルティングに関して提携すると発表した。

左から、SAP藤井社長、DTC西岡代表、IDSジャパン柳堀社長、独IDSシェアー博士、IDSジャパンキルヒマーCEO

 提携の概要は、DTCが本社内にBPRのメソドロジーと業界別テンプレートを開発・管理する「プロセス・マネジメント・センター」(仮称)を設置し、そのプラットフォームとしてIDSのビジネスプロセス管理ツール「ARIS」を採用、IDSはARISのコンサルティングノウハウとサポートを提供し、SAPは業種別ソリューションの提供と業種別mySAPソリューション・テンプレートの開発・提供を行うというもの。

 DTCの西岡一正代表取締役は、「DTCが推奨するBPRメソドロジーをARISのテンプレート化していくことにより、BPRおよびERPシステム導入プロジェクトの効率的な推進が可能になる。これにより、顧客企業がBPR・ERPシステムを短期間で導入したいというニーズに対応するとともに、コンサルティングの品質を高めていきたい」と語った。

 IDSの柳堀紀幸代表取締役社長は、「ERPを導入しても経営戦略が実現できないというのは、業務プロセスを忘れているから。システム導入と業務プロセス定義をセットにする必要性がある。今回の提携で、ARISとわれわれが提唱するビジネスプロセスマネジメント(BPM)アプローチを普及させたい」と述べた。

 また、SAPの藤井清孝代表取締役社長は、「中堅企業にとってもERP導入は生き残りに必須だが、コンサルタントがいないために導入が先送りになったり、コストが高くなるなどの弊害があった。今回の提携で、コスト面や導入結果の不透明さがネックになっていた中堅企業にもERPの導入が進む」と期待のコメントを述べた。

独IDS シェアー博士

 独IDS Scheer AGのアウグスト・ヴィルヘルム・シェアー(Prof. Dr. Dr. h.c. August-Wilhelm Scheer)会長は、「今後、ビジネスプロセスの確立が重要になる。デルコンピュータの例を見れば、新しい企業間プロセスを生み出す企業が競争力を持つことがわかるだろう。また、コンポーネントウェアやWebサービスというようなソフトウェアアーキテクチャの変革が見込まれるが、こうした小さなソフトを組み立ててシステムを構築するには、統合化されたビジネスプロセスの青写真が必要となり、そのためのメソドロジーとツールが必要になる」とビジネスプロセス志向の重要性を強調した。

 DTCは、プロセスマネジメントセンターをすでに設置しており、5〜6月ごろにまでに300名ほどのBPRコンサルタントに使用させる作業を完了し、本格稼働させる予定だという。

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