DASのストレージをそのままSANへ移行できるシステム

2002/1/23

コンパックコンピュータが発表したSANストレージシステムの「StorageWorks by Compaq Modular SAN Array 1000」

 コンパックコンピュータは1月22日、同社のIAサーバ「Compaq ProLiant」のHDDをそのままSAN環境に構築できるSANストレージシステム「StorageWorks by Compaq Modular SAN Array 1000」(MSA1000)を発表した。発売は2月からで、最低価格180万円から。

 MSA1000は、コンパック独自のDtS(DAS to SAN)技術を利用して、ユーザーが実際に利用しているサーバのHDDをそのまま利用して、DAS(Direct Attached Storage)環境からSAN環境に移行させるSAN対応のストレージシステム。

 実際の移行は、IAサーバをシャットダウンしHDDを抜き、そのディスクをそのままMSA1000に差し込む。次にMSA1000の電源を入れて設定を行うだけ。IAサーバで利用していたRAIDなどの環境も、そのまま引き継ぐことができる。

 こうした移行が可能なのは、同社のIAサーバに搭載しているSmartアレイによって、各ドライブにRAIDレベルやスペアドライブ情報などの必要な情報が書き込まれているため。MSA1000はこの情報を読み取ることで、SAN環境に移行しても、ドライブ構成やボリュームも移行できるようにした。

コンパックコンピュータ エンタープライズビジネス統括本部 ストレージ製品本部 ストレージ製品企画部 部長 本間孝秀氏。「MSA1000は、四半期ベースで500〜1000台を販売したい」と語る

 MSA1000のSANの管理ツールも、Compaq ProLiantに搭載している管理ツールと同じような画面、操作環境を実現し、ソフトウェアの面でもSAN環境への移行をしやすくしている。

 コンパックコンピュータ エンタープライズビジネス統括本部 ストレージ製品本部 ストレージ製品企画部 部長 本間孝秀氏は、「企業のデータ量は毎年2倍ずつ増加している。しかし、ITのスタッフ予算は年5%しか増加していない。そのため、データを管理するリソースが少なく、これを急速に効率化する必要がある」と述べ、今後ストレージの統合化が一層進むと予測する。

 「しかし、それでも現在もDASシステムの方が、SANシステムよりも売れているという現実がある」といい、その原因として挙げたのが、SANに移行したいが、「SANは複雑」「SANは高価」「SANはリスクが大きい」とためらっているユーザー層が多いためだという。そうした考えを打破し、市場を開拓し、SAN需要の掘り起こしを図るソリューションとして、MSA1000を投入するという。

 MSA1000の主な仕様は次のとおり。

最大3TBまでの拡張性
フルリダンタント構成のコンポーネント
2Gbファイバチャネルのホストインターフェイス装備
Ultra3 SCSI対応
RAID5を超える2台のディスク障害でもリカバリ可能な同社独自のRAID ADG(Advanced Data Guarding)機能
オプション(ProliantクラスタHA/Fキット)によって、MSA1000とProLiantとの接続を二重化でき、クラスタリングシステムを簡単に構築できること

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コンパックコンピュータの発表資料

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