VS.NETを統合したBizTalk Serverの新バージョン

2002/2/6
Monday, February 4, 2002, 1:11 PM ET. InternetWeek, By Richard Karpinski

「BizTalk Server 2002」

 米マイクロソフトはBizTalk Serverの最新バージョン「BizTalk Server 2002」の発売を開始した。新バージョンでは、Visual Studioとの統合機能や管理機能が強化されている。BizTalk Server 2002は、XMLをベースとした統合プラットフォームで、企業間の業務アプリケーションの統合や主要なビジネスプロセスの自動化を実現する製品。

 BizTalk Server 2002最新版の最大の特徴は、「Visual Studio .NET」との統合といえる。Visual Studio .NETは、XMLベースのWebサービスの開発が行える開発ツールで、開発者は同ツールを用いて、BizTalk ServerのビジネスプロセスをWebサービスとして記述することができる。その結果、ビジネスパートナーがインターネットを介してアクセスすることが可能となる。

 マイクロソフトはこのように、統合サーバと統合開発ツールセットを同時に提供することで、他社と差別化を図る戦略だ。

 同製品のもう1つの新機能が、“SEED(=種)”と呼ばれる技術だ。この技術は、取り引きのハブがBtoBの設定情報を公開することで、パートナーとの接続を容易・迅速にするもの。モニタリングや管理機能もMOM(Microsoft Operations Manager)の活用により向上し、運用機能もMicrosoft Application Center 2000をネイティブで統合するなど強化したという。

 マイクロソフトによると、BizTalk Serverの導入は800社以上を見込んでおり、その1社のTyco Internationalでは、BizTalk Server 2002を用いて、大口顧客向けにサプライヤ・ポータルを構築する予定だという。

[英文記事]
Microsoft Delivers New BizTalk Integration Platform

[関連リンク]
米マイクロソフトの発表資料
「BizTalk 2002」評価版ダウンロード

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