企業ポータルのメジャーベンダ、日本市場に本格参入へ

2002/2/26

 プラムツリーソフトウェア・ジャパンは2月25日、都内で記者会見を開き、同社の主力企業情報ポータル構築製品「Plumtree Corporate Portal 4.5」の発売を開始すると発表した。

Plumtree Corporate Portalによるマイページの例(クリックで拡大)

 Plumtree Corporate Portal 4.5は、企業内のファイル、メール、Webページ、ロータスノーツ R4.6/R5.0やExchange 5.5/2000に蓄積された情報などを統合し、分類や一括検索を可能にするドキュメントディレクトリ、グループ間で情報共有を可能にするコミュニティ、個々のユーザーに合わせたページを選択できるマイページなどの機能を持つ。

 アプリケーションとの統合には、「ガジェット」と呼ばれるポータル画面内の小さなウィンドウを、ウィザードで設定していくガジェットフレームワークを導入し、SAPやシーベル、レガシーシステムなどのエンタープライズ・システムとの接続を容易にしている。

 このほか、プロジェクトメンバー同士で予定表や掲示板、タスクリストといった情報の共有を可能にするコラボレーションサーバなども用意されている。

 対応OSはWindows 2000/NT 4.0、およびSolaris 2.6/2.7/2.8。対応WebブラウザはNetscape Navigator 4.76以上、およびInternet Explorer 4.0以上。価格は、オープンプライスだが、1000ユーザーで3000万〜5000万円程度となる(インテグレーションを含む)。

米プラムツリーソフトウェアのジョン・クーンズ社長兼CEO。EIPにおいては、機能面だけでなく、戦略面でも同社がリーダーシップを発揮していると自負する

 米プラムツリーソフトウェアのジョン・クーンズ(John Kunze)社長兼CEOは、「数年以内に企業は、どのような規模であっても、業種に限らず積極的に独自のポータルを構築していくだろう。用途はさまざまだろうが、弊社はそれに対応する準備ができている。アプリケーション開発のスタンダードであるCOM、J2EE、インターネットスタンダードであるHTTP、SOAPをサポートし、顧客のアプリケーションの上に載った形で使えることが魅力であり、.NETやレガシーシステムなど、あらゆる環境を統合できる唯一の環境を提供している」を胸を張った。

 プラムツリーソフトウェア・ジャパンの実吉弓夫代表取締役は、「プラムツリーのポータル構築製品がなぜ、欧米でナンバーワンでいられるのか、それはアプリケーションサーバ並みのスケーラビリティを持ち、パッケージのような導入の簡単さにある。弊社の平均的な導入期間は2〜3カ月。この導入の速さで、すぐにポータルを使いたいというお客様にお勧めできる」

 米プラムツリーソフトウェアは、1997年に設立された企業ポータルの専業ベンダ。Plumtree Corporate Portalは、世界で300社以上の大規模導入実績を持つ。昨年7月に東京事務所が開設され、12月に日本法人が設立されたばかり。

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プラムツリーソフトウェア・ジャパン

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