4〜8-wayプロセッサ構成が可能なインテルの新Xeon

2002/3/14

 インテルは3月13日、同社のサーバ向けプロセッサ「Xeon(ジーオン)」の最新ラインアップとして「インテル Xeon プロセッサMP 1.40/1.50/1.60GHz(以下、Xeon MP)」の3製品を発表した。MPの名称からも分かるように、マルチ・プロセッサ構成での使用を想定した製品となっており、従来のPentiumIIIベースのマルチ・プロセッサ・ベースのシステムに比べ、30%以上の性能向上を図ることができるという。

「インテル Xeon プロセッサMP」

 Xeon MPの特徴としては、以下の点が挙げられる。

  1. 4〜8-wayのマルチ・プロセッサ構成に対応
  2. 3段階の大容量キャッシュ・メモリ(1次キャッシュ=8KB/2次キャッシュ=256KB/3次キャッシュ=1MB)をプロセッサ内に搭載
  3. NetBurstマイクロ・アーキテクチャ(Pentium 4以降に採用されたアーキテクチャ)の採用
  4. ハイパー・スレッディング技術の搭載

 ハイパー・スレディング技術採用により、CPUの空き時間を効率的に利用することが可能となる。例えば、マルチ・スレッドに対応したOSからは、見かけ上、1つのCPU内で2つのCPUが動作していると判断され、通常時に比べCPUをより効率的に使用することができるため、全体としては30%以上の性能向上が実現できるという(最適化により、60〜80%の性能向上が実現できることもある)。

 これまで、インテル・アーキテクチャで2-wayを超えるマルチ・プロセッサ・システムを構成する場合、一世代前のPentiumIIIコアのXeonを使用せざるを得なかったが、新アーキテクチャを搭載したXeon MPが登場したことにより、さらにシステムのスケール・アップが可能となる。同製品は、3月13日より出荷が開始されており、一部ハードウェアベンダからは、対応製品がすでに発表されている。

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インテルの発表資料

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