「Solaris 9は囲い込みを狙うものではない」とサンは強調

2002/6/13

 サン・マイクロシステムズは6月12日、Solarisの最新バージョン「Solaris 9」を出荷すると発表した。

Solarisの最新バージョン「Solaris 9」
 セキュリティ強化、性能向上、互換性維持などOSとしての基本性能の向上とともに、サンが提唱する新世代ソフトウェアプラットフォーム構想「Sun ONE」に沿った300以上の機能追加を行っているのが大きな特徴だ。たとえば、J2EEアプリケーション・サーバのバンドル、LDAPディレクトリの統合、仮想化のためのコンテナの採用などがあげられる。また、「iPlanet Portal Server」「iPlanet Integration Server」「iPlanet Web Server」「iPlanet Messaging Server」といったミドルウェア製品が同梱されており、まさに「OSを中核としたe-ビジネス環境パッケージ」の様相を呈している。

 米サン・マイクロシステムズ Solaris Software Marketing Vice President アンディ・イングラム(Andy Ingram)氏は、「Solaris 9は、サービス・プラットフォームとして、オペレーティング環境のカテゴリを再定義する製品だ」と話す。つまり、「費用の削減、自社環境にあったシステム統合の推進、セキュリティ・リスクの低減、設定・インストールの時間短縮、Webサービスへの対応といったニーズを、安価に確実に提供できるオペレーティング環境がSolaris 9」であるという。

米サン・マイクロシステムズ Solaris Software Marketing Vice President アンディ・イングラム(Andy Ingram)氏

 Solaris 9はJ2EEアプリケーション・サーバ「Sun ONE Application Server 7, Platform Edition」を統合する最初のOSとなる(統合は2002年第4四半期以降)。ここで問題となるのが、BEA WebLogic ServerとSolarisとの関係である。日本国内では、伊藤忠テクノサイエンス(CTC)と沖電気が、Sun FireとBEA WebLogic Server 6.1Jを含むセット販売のキャンペーンを行うなど、サンとBEAシステムズ間の協調関係が保たれていた。今回、Solaris 9に「Sun ONE Application Server 7, Platform Edition」がバンドルされることで、サンはOSを中心とした自社アプリケーションによる囲い込み戦略を開始し始めたようにも見える。

 サン・マイクロシステムズ 取締役 製品事業統括本部長の細井洋一氏は「囲い込みという戦略はあり得ない。サンの基本姿勢はあくまでオープンである。IBM、HPなど囲い込みでビジネス展開をしてきたライバルに対抗するには、オープンにこだわるしか方法はない」と強調、「BEAとの関係も今後変わることはない」と話した。

 Solaris 9の価格は、システム管理者向けメディア(日本版)が3万円、マルチリンガルキット(最小ドキュメント構成)が7500円である。なお、ソースコードについては今後公開される予定。

(編集局 谷古宇浩司)

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サン・マイクロシステムズの発表資料

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