新ノーツ/ドミノの味方に加わったサイボウズ

2002/6/19

 グループウェア市場で大企業に強いロータスと、部門や中小企業への浸透で成長してきたサイボウズの両社は6月18日、グループウェア市場の活性化と拡販を目的とした提携を発表した。サイボウズとノーツ/ドミノそれぞれの新製品を連携して動作するようにし、またサイボウズやロータスのパートナーは、両社の製品を扱うようになる。

「Lotus Forum 2002」の基調講演で、サイボウズとノーツ/ドミノとの連携を実現させたかったと話すサイボウズ 最高経営責任者 高須賀宣氏

 提携の発表は、都内のホテルで行われたロータスのイベント「Lotus Forum 2002」の基調講演で行われた。ロータスの代表取締役社長 安田誠氏は、サイボウズとの提携で「ノーツ/ドミノの業務アプリケーションの開発環境が、サイボウズのソリューションとして販売できるようになる」とし、ステージ上へサイボウズの最高経営責任者 高須賀宣氏を招き入れた。高須賀氏は、「サイボウズと業務アプリケーションとを連携させたいという、サイボウズのユーザーのニーズにこたえたかった」「日本文化にあったサイボウズのスケジューラを、ノーツ/ドミノのユーザーに提供できる」といった提携のメリットを明らかにした。

 この提携により両社はまず、サイボウズの大規模向けグループウェア「サイボウズ ガルーン」に、ロータスの新製品「ノーツ/ドミノ6」との連携機能を付加する。両製品のスケジューラの連携のほか、ノーツ/ドミノ上のCRMアプリケーションなどをサイボウズ ガルーンから利用するといったことも可能になる。また、サイボウズは今後ノーツ/ドミノを含めたソリューション提供を顧客に提案していくと同時に、ロータスのパートナーがサイボウズ ガルーンを扱うことも期待できるという。

 この日、ロータスは次期ノーツ/ドミノである「ノーツ/ドミノ6」を正式に発表し、今年第4四半期に出荷予定であることを明らかにした。

 ロータス関係者によると、この提携は6カ月ほど前から密かに検討されていたという。高須賀氏の発言のとおり、サイボウズは顧客のニーズに合わせてカスタマイズしたソリューションの提供方法を以前から模索していた。その回答の1つが今回の提携であり、サイボウズはノーツ/ドミノをサイボウズのアプリケーションプラットフォームとして選んだことになる。一方のロータスは、以前から中小規模への企業向けに「QuickPlace」などいくつかの製品を提供し積極的に取り組んできたが、それほど成功したとはいえなかった。サイボウズと提携することで、こうした市場への新しい手掛かりを手にしたことになる。

(編集局 新野淳一)

[関連リンク]
ロータスの発表資料(サイボウズとの業務提携)
ロータスの発表資料(ノーツ/ドミノ6)
サイボウズ

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