あらゆる企業データを横断管理できる新ミドルウェア、IBM

2002/7/23

日本IBM 理事 ソフトウェア事業部 データマネージメント・ソリューション事業部長 安田誠氏。7月1日から同事業を担当

 日本IBMの安田誠氏(理事 ソフトウェア事業部 データマネージメント・ソリューション事業部長)によると、「企業内に格納される情報の85%は非構造型データと呼ばれるコンテンツであり、労働時間の25〜30%は情報探索に費やされる」という。つまり、企業内に散在する構造化データと非構造化データの統合がうまく行われていない場合、生産性の低下は避けられないということだ。
 
 日本IBMでは、従来のような、限られたフォーマット、特定業務、用途特化、独立専用システムのみで行われてきたデータ管理を刷新する新たなミドルウェア群の中核製品、「IBM Content Manager V8.1」(343万2000円)を発表した。

 構造化データをDB2 UDBで格納、非構造化データを「IBM Content Manager V8.1」で管理し、ポータルアプリケーションで統合して、Webブラウザで表示するのが同社のコンテンツ管理の基本構成となっている。

「IBM Content Manager V8.1」のアーキテクチャ図。(画像をクリックすると拡大します)

 非構造化データは、例えばXMLやストリーミングビデオデータなどを指す。これらのデータは、「Library Server」(DB2ベース)と「Object Server」で分散管理を行う。「Library Server」では、非構造化データのメタ情報を管理する。「Object Server」で階層記憶管理によるストレージ管理されたデータの検索は、「Library Server」を通じて行われることになる。呼び出されたデータは、同社の「e-business Application」でチェックイン/チェックアウト、バージョン管理、オブジェクトレベルのアクセス管理、ドキュメント/ワークフロー管理が行われる。

 「複数システム、複数フォーマット・データの横断的かつ一元的な管理は今後、企業システムの重要な課題なるだろう」と安田氏は言う。
 
 「IBM Content Manager V8.1」の従来バージョンとの違いで最も大きな要素は、日本語によるテキスト・マイニングの機能が追加された点だろう。これにより、データの自動分類、自動要約、情報抽出が行え、文章データの分析、解析、仮説検証などが可能となった。
 
 米国ではすでに、CNNがメディア資産管理システムとして、「IBM Content Manager V8.1」を導入しているほか、ある保険会社でもコンテンツ・マネジメントシステム上に格納する顧客の保険証書フォルダに別々のシステムで管理されているサブアカウントの情報を、一元的に管理するシステムを構築している事例がある。

(編集局 谷古宇浩司)

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