イーサネット/IP&MPLSがネットワークの中心に

2002/8/7

 米ワールドコムの破産申請に見られるように、設備投資とその後の収益のアンバランスに悩むキャリア業界は、いまだ不況の渦中にいるようだ。だが、このような厳しい状況においても、顧客ニーズを満たす新たなサービスを提供するため、さらなる設備投資を続けなければいけないのが通信系キャリアの宿命でもある。この不況下において、この相反するニーズを満たすべく、積極的な製品展開を続けているネットワーク機器ベンダが、リバーストーン・ネットワークスだ。大手通信系キャリア向けにコア・ルータ/スイッチを提供する同社は、順調に事業を展開している数少ない元気なベンダの1つである。

米リバーストーン・ネットワークス 社長兼CEOのロミュラス・ペレーラ(Romulus Pereira)氏

 米リバーストーン・ネットワークス 社長兼CEOのロミュラス・ペレーラ(Romulus Pereira)氏は8月6日、都内で記者会見を開き、キャリア業界の現状と同社の製品戦略について説明を行った。

 同氏は、「リバーストーンは、メトロ・ネットワーク(MAN)に特化した製品展開を行っている。今後もそのコアとなる製品群を提供していく」と述べ、最近注目を集めるメトロ・ネットワークへの取り組みをアピールした。今後のトレンドとして、イーサネットやMPLSがメトロ・ネットワークの基盤となることが予想されるが、同社の製品群は、既存資産を生かしつつスムーズなマイグレーションを実現するものだという。

 MPLSを用いれば、SONETやATM、イーサネットなどの物理媒体に縛られず、複数の異なるネットワークをまたぐ巨大なIPネットワーク網を構築することができる。メトロ・ネットワークをターゲットとした同社製品群ではMPLSを標準でサポートしており、既存ネットワークからMPLSを中心としたネットワークへの、段階的なマイグレーションが可能となる。

 「これまで、景気の良し悪しにかかわらず、製品戦略についてのコミットメントを実現してきた。このコミットメントを続けることで、景気が悪かったとしても、将来的に(業界を)いい方向に持っていけると考えている」(同氏)。

 また、この発表会場では、8月1日に日本法人の代表取締役社長に就任したばかりの中村稔氏の紹介も行われた。同氏は、電電公社時代よりNTTに在籍し、ドコモAOLの社長を務めるなど、キャリア業界での経験が豊富な人物だ。「顧客ニーズを知り尽くした人物ということで、代表として彼ほどの適任はいない」(ペレーラ氏)というように、今後の活躍が非常に期待されている。

 今後の日本市場での製品戦略について、「リバーストーンは、設立当初からキャリアをターゲットとした製品展開を行っている。高い信頼性を武器に、充実したサポート体制で臨みたい」(中村氏)と、大手キャリアを中心に積極的にアピールしていく意気込みを見せた。

(編集局 鈴木淳也)

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